長い間、木の落とし蓋を使ってきました。
煮物をおいしく煮るには、落とし蓋は欠かせません。
木の落とし蓋の問題は、カビてしまうことです。
使った後はよく洗い、一週間ほど網籠に入れて吊るして乾燥させ、それから引き出しにしまっています。
それでも、煮汁がしみ込んでいるのか、湿気る季節にはカビてしまいます。
外に出しっぱなしにしておいたらカビないのかもしれませんが、カビを見つけると、ごしごし洗い直して、十分に乾燥させたら、また引き出しにしまってしまいます。
使う前にはもう一度洗うし、高温で煮るので問題ないとは思うものの、しょっちゅうカビるのは、やっぱり気になります。
昔から、薄いステンレスの板を綴って、大きさが調節できる落とし蓋があります。清潔ですが、あの形は、なんだか好きになれません。
また、最近ではシリコーンの落とし蓋がたくさん売られています。落とし蓋を使わず、クッキングペーパーをお鍋に合わせて切って使えば、おいしく煮上がるという人もいます。
でもシリコーンもクッキングペーパーも石油製品です。石油製品は、歴史が短い人工素材、基本的には信じていないので、使うのは最小限にとどめたいと思ってしまいます。
などなど、梅雨のころからもやもや考えていましたが、やっと納得のいく落とし蓋を見つけました。
金網の落とし蓋です。
熱いお鍋から取り出すときは、付属のフックを引っかけて取り出します。
まるでままごとするみたい、料理が楽しくなりそうです。
長い間働いてくれた木の落とし蓋たちは、冬になったらストーブの焚きつけになってもらいます。
落とし蓋供養と言ったところでしょうか。
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