織り機の、筬(おさ)を吊るすための小さな楔(くさび)のようなものが、どこを探しても見当たりません。
杼、伸子(しんし)など、こまごまとしたものを入れてある引き出しを開けて見ると、久しぶりに見るものが出てきました。これほど薄くなければ、筬の目を通して糸をひっかけてこちら側に出すことはできません。
はさみは、しなっています。
しなっていると、織りものの時の糸切りに便利なこともありますが、たまたま使っていたのか、織り糸専用に探し出して使っていたのか、古いことですっかり忘れています。
それにしても、すっかり錆びていて、織りものから遠ざかっていた年月の長さを感じます。
6 件のコメント:
横からの写真にびっくりしました!こんな糸切りばさみ見たことないです。
hiyocoさん
私もこんなはさみを持っていたのを忘れていました(笑)。
もし、本気でいつもピッカピカに切れるようにしておこうと思ったら、研ぐのがきっと大変ですよね。でも、平らに張ってある布から、邪魔な糸を切り取るのは、神経を使わないで切れるので、とっても便利です(^^♪
初めてお便りいたします。
先日骨董市でみつけた尖った道具について調べていたところ、「八郷の日々」に辿りつきました。心そそられる記事ばかりで読みふけってしまいました。今後も楽しみに拝見します。
ひと月ほど前に巨大な鋏を骨董市でみつけ購入しました。切れ味最高なのですが、はて?何を切る為の鋏なのか? 知人は飴を切る鋏ではないかと・・・。いつかヒョンなことで使い道を知ることがあったら嬉しいな、と思いつつ、しばらくはアレコレ想像して楽しみたいと思います。
長々とスミマセン。今後も暮らしぶりや家作りのこと、道具のことなどブログを楽しみに拝見します。
桶屋の女房さま
コメントありがとうございます。
fbのぞかせていただきました。素敵なお写真、丁寧な暮らし、素敵なものたち、興味津々です。
私同様、骨董市がお好きなのですね(笑)。使い道がわからないものって、想像力を掻き立てられます。私も持っていたもので、15年以上経って、本を読んでいて、なんだかわかったものがありました。それはインドの木彫りですが、ジャイナ教徒のお祭りの山車の飾りでした!
使い道のわかるものでさえ、刃物を見れば鍛冶屋さんが思い、ガラスを見ると工場を思います。だから、ついつい骨董市に足が向きます(笑)。
こちらこそよろしくお願いします。一番近い街は遠野です。レナータさんも一度遊びに来てくださったことがあります。いつかお会いしたいです。道具話の花、満開さいちゃい
そうですね。
桶屋の女房さん
あらぁ、そうだったのですか。
岩手は民具の宝庫ですね。桶屋さんと言えば、花巻の歴史民俗資料館の桶たちは大迫力でした。そこで、昔は桶屋か鍛冶屋をやっていれば、喰いっぱぐれがなかったと、書いてありました。面白いですね。
今だったら「これをやっていればくいっぱぐれがない」という職業は何でしょうね?何もないかな(笑)。
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