2020年3月10日火曜日

近頃思うこと

 

以前は大人の疾患だった花粉症が、子どもに増えています。5歳以下の5人に1人が発症しているという報告もあります。
原因はいろいろ考えられますが、一つは部屋の中の除菌をしすぎて、赤ちゃん時に体内に十分な細菌が入らなかったことによるようです。
また、帝王切開が当たり前に行われるようになって、無菌状態で生まれる赤ちゃんが増えたからとも言われています。赤ちゃんは、母親の産道を通って生まれるとき、初めて細菌の洗礼を受けるのですが、それはとても大切なことです。いろいろなアレルギーに対抗する菌を体内に取り入れはじめる、出発点なのです。
体内に細菌がいなければ、赤ちゃんは飲んだ乳も消化吸収できないし、人は生きられません。


花粉症は、家畜を飼っている人たちは発症しない(しにくい)ことが知られています。
日頃から、様々な細菌と共に暮らしていて、体内に花粉に対する抗菌が存在するからです。

体内には様々な菌がいます。それを、人は悪玉菌、善玉菌と区別し、善玉菌だけ住むよう願いますが、それはあくまでも人から見た評価です。
藤田紘一郎さんは「ちょい悪菌」の存在に注目していますが、「ただの菌」もたくさんいることでしょう。


赤ちゃんは、生まれてしばらくすると、何でも舐めたがります。
その行為は、歯の成長を促しているだけでなく、様々な菌を体内に取り込んでいるのだとも言われています。はいはいする時期、土の上ではいはいさせると、土をなめ、様々なミネラルとともに、細菌も体内に取り込みます。
しかし、こうやって、細菌を体内に取り込んで、身体の基礎が出来上がるのは、生後1歳くらいまでです。
2歳、3歳で花粉症が出てからでは、遅いのです。


昨今、「臭い」に対して敏感な人が増えています。
でも、匂いは人の生活とともにあるものです。除菌、除菌と、何も考えずに消臭剤や除菌剤をまき散らしていることが、恐ろしいこととは考えていません。
エアコンも、除菌機能を搭載していると、高らかに歌っています。しかし、エアコンから吐き出された空気は、外の温度を狂わせるだけでなく、細菌濃度をも高くしてしています。つまり、室内さえよければ、後はどうでもいいということでしょう。
これが進むと、人は自然の空気とは遮断されたドームの町の中にしか生きられなくなることでしょう。


新型コロナウイルスの拡大を防ぐことは大切と思いますが、テレビなど見ていて、得意げに手洗いの方法を教授している人に不快感を覚えます。それを真似ている人も多いかと思います。
それより、消臭剤は決して使わないようにすること、消毒もしすぎないこと、水も大切にすること、そんなことをいろいろ考えた方がいいと思います。
哺乳類の私たち、もっと太陽や土を信じて暮らすことが大切なのではないかと思います。







6 件のコメント:

昭ちゃん さんのコメント...

春姐さん全く同感です
子育て中は小児科通いが多かったけれど幼稚園や学校で抵抗力がつく時代でした。
また今の段ボールを繋げた冷暖房の家を見ると風が抜けたら、陽当たりは、、、、
規制住宅では加工できなのかな、
花粉が飛ぶから外なんか、、。


かねぽん さんのコメント...

こんにちは。
僕も花粉症とは長い付き合いです。小学5年生の頃に発症して以来、今でも続いています。もっとも最近ではいちいち気にする事もなくなりましたが。
藤田紘一郎先生の著作の中で、寄生虫のいる人は花粉症にならないというのがありましたが、まさかそのためにわざわざ寄生虫を取り込むわけにもいかず、もうあきらめています。
ヒトや動物の健康に腸内細菌や常在菌が大きく貢献している事を知ったのも、多分藤田先生の著作を読んでからだと思います。皮膚表面のブドウ球菌がアレルギーを防いだり、産道の乳酸菌が感染症を防いだりしているわけですから、本当に必要な時以外は除菌や殺菌はしない方が良い事を知りました。

さんのコメント...

昭ちゃん
今の科学では、不都合なものはずいぶん取り除けるようになったけれど、薬もいっぱいできたけど、人間はやっぱり自然の一部であることが基本だと、時々思い知らされます。
犬だって、猫だって、お天気のいい日は、気持ちよさそうに日向ぼっこしますが、人間だけ日焼けが怖い、白いお肌が保ちたいとお日さまを避けたりします。光には紫外線だけでなく、それ以上に大切なものがいっぱい送られてきているんじゃないか、だから生物は生かされているんじゃないかと、思ってしまいます。
3Sは高齢者の勲章と行ったのは、誰だったかしら?3Sとは、白髪、しわ、シミ、私は全部持っています(笑)。

さんのコメント...

かねぽんさん
5年生で花粉症発症ですか。早かったですね。だからと言って、サナダ虫はちょっと飼う気がしないのはよくわかります(笑)。サナダ虫を駆除した友人を何人か知っていますが、普通の薬では首から下だけが排泄されて頭が残るので、強い薬で頭まで駆除するのは結構つらい処置のようでした。
友人たちらはどうしてサナダ虫が体内に入ったかって?エチオピアで生の牛肉を食べたからです。エチオピア人に言わせれば「ちゃんとよく見て、サナダ虫の卵を取り除いて食べろよ」というところですが、そうはうまくはいきません(笑)。私は気が弱いので食べたことがないのですが、とっても美味しいそうです。
その昔テレビで、殺虫剤をすぐ撒くCMがいっぱいありました(今でもあるのかな?)。CMだけでなく、実際に部屋中に撒いている家庭もありました(今でもあるのかな?)。今は、すぐ消臭剤を振りかけるCMを見て恐ろしさに鳥肌が立っています。一度空気中に拡散された化学物質は二度と完全に回収されることが不可能ですからね。
我が家は雑排水は、合併浄化槽を使って浄化しています。浄化槽の中で微生物が働いて分解してくれていると思えば劇薬どころか普通の洗剤もできるだけ使いたくない、お風呂などは水だけで洗っています。カビとも菌ともうまく共存したいです(^^♪

af さんのコメント...

哺乳類の私たち、もっと太陽や土を信じて暮らすことが大切 ・・・っていいですね。

莫大な資金のもと、薬品が開発されていますが、そもそも体を守る、助けるための薬品開発だったはずが、
見失っていると思います。悲しい現実です。
そういう自分も高血圧薬のお世話になっています。
早く脱却したいのですが・・・

さんのコメント...

akemifujimaさん
なかなか脱却できませんね。
私も梯子ごと倒れて圧迫骨折したあと、骨密度を保つ薬を飲んでいます。最初自主廃棄していたら定期検査で「??」と首を傾げられ、「いつまで飲むのですか?」と訊いたら、「えっ?ずっとです」と言われ、仕方なく飲んでいます。
まぁこれで、ちょっと転んでも、重いものを持っても安心なのですが(笑)。ちなみに私の骨密度、素敵に高いです(^^♪