2012年7月24日火曜日
ココヤシの葉の飾りもの
タイ農村を車で走っていると、森(すっかり少なくなりましたが)や畑のなかに、村が点在しているのが見えます。
そのとき、屋敷の周りに植えてあるココヤシの背の高さで、それが古い村か新しい村か、推察することができます。
古くから、限られた土地の隅々まで手を入れて、人口も飽和状態だった日本やインドネシアのジャワ島と違って、タイにはつい最近までたくさんの未開拓地が残っていました。そして、村の戸数が多くなると、若い人たちを中心に村を出て、新しい村をつくるという慣習がありました。
まず植えるココヤシは、実も幹も葉も利用できる、生活に欠かせない木でした。
これは、ココヤシの葉を編んだ、タイ北部のお寺のお祭り(仏縁日)の飾りです。
ココヤシの葉を切ってきて、一枚そのまま使ってつくっているのが、何とも素敵です。 左から、ワニが二匹、蛇、そして水牛です。
こんなものまで家に持っているかって?
いえいえ、『LANNA STYLE』(写真Ping Amranand、文William Warren、ASIA BOOKS発行、2000年)という本に載っている写真です。
こうやって、お寺のまわりに立てて、魔よけにします。
魚は、葉柄を取り除いているように見えます。3メートルにもなるメコンオオナマズでしょうか?
それにしてもよくできています。
タイ北部では、田んぼや畑に置いたり立てたりしているお供え物を見ることがあります。
インドネシアのバリ島のお供え物ほど多くはありませんが、タイ北部のお供え物も素敵です。
やはり、ココヤシの葉で編んだ動物たち。
畑に置いて、病虫害が入ってこないことを祈願します。
いろいろな形のものをつくって、畑の神さまにお供えしますが、これは、メーチェンの村で、綿畑に供えられた動物たちです。
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4 件のコメント:
戦後アメリカまんが「ブロンディ」を見て驚きましたね、
洗濯機に冷蔵庫そして家事をする旦那。
今は何でも買えて、そろえられる時代ですね。
よい悪いを抜きにして、、、。
昭ちゃん
完全復帰ですね。おめでとうございます。でもお身体には、くれぐれも気をつけて。
戦後すぐどころか、1960年代ですら、アメリカ映画を見ると別世界のようでしたね。
でも、ものはあるけれど、今でも別世界かもしれません(笑)。日本は少ない空間にぎっしりものを詰めているのですから(笑)。
Wow! These are great examples of Thai palm leaf art.There is no limit to the creative possibilities.I have seen interesting ヤシの葉玩具 from Okinawa. They are also beautiful
Elmer
I love them. Especially the idea to use whole leaf instead of cutting into small peaces is so nice.
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