長男は(次男も)、よくあることですが、ものごころつくと乗りものに関心を示しました。
そこで、買ってくるおもちゃといえばミニカーや汽車など乗りもののおもちゃでしたが、ミニカーは1台も残っていません。当時はアメリカに住んでいたので、マッチボックスという会社のミニカーを揃えていて、普通車のほかに、消防車、救急車、トラック、そして2段に4台も積むことができるカーキャリアなどもありました。
ミニカーは息子たちが遊び倒したとも言えますが、私も愛着がなかったので、壊れたものから処分して、今では1台も残っていないというわけです。
それに比べると、汽車たちはよく残っています。
大きな汽車と、白木の列車は、北欧の食器など美しいものを売っていたデザインショップのセールで買ったものです。普段は手が出ないものも、セールで半値くらいになりました。
大きな汽車には、貨物車両だけでなく客車もあり、ずっとあったのですが、気がついたらなくなっていました。こんな大きなものがなくなるだろうかと不思議ですが、ブリキのアタッシュケースなど、何故か大きいのに姿が見えなくなってしまったものが、ほかにもあります。
貨物車両は、両側の扉を開けることができます。
車輪だけはプラスティックですがあとは木、連結部分は、高くなっている前部に穴が開いていて、低くなっている後部に木の突起がさしてあり、簡単につないだり外したりできます。
車輪のない白木の列車は、立てると人にも見えます。人形やミニカーなどいろいろなものも乗せられるのできっと喜ぶはずと思いましたが、これは目算違い、息子たち2人とも、ほとんど遊びませんでした。
それに比べると、毎日のように遊んでいたのは、ゼンマイで走る機関車でした。
1960年代の終わりから70年にかけて、アメリカのおもちゃ事情は、美しいけれど値段の張る北欧製の木のおもちゃ、デパートで、ピンからキリまで多様な展開をしているアメリカ製のおもちゃ、ホームセンターなどでビニール袋に入ってぶら下げられている、香港製の安物のおもちゃという感じでした。
戦後、一時は幅を利かせていたであろう日本製のおもちゃを見かけることはほとんどありませんでしたが、このシリーズ、ゼンマイで動く機関車と消防車は人気だったのか、いろいろな店で見かけました。
息子が特に好きだったのは、汽車のゼンマイを巻いて走らせることではなく、ゴムでできているえんとつを引っ張って抜くことでした。何度も差し直しておくのですがすぐ取ってしまって、煙突のない機関車は面白みがないので新しいものと買い替えるとまた抜く、そのうち煙突が失せるといった具合で、これは三代目か四代目ではないかと思います。
それから何十年も経って、確か骨董市で消防自動車に出逢ったときは、旧友に会ったような懐かしい気がしました。
MADE IN JAPANのプリントがある、同じ会社でつくられたものです。
どちらも、ゼンマイを巻くと、今でもよく走ります。
さて、お父さんが遊んだおもちゃをたけちゃんに見せてみました。
ゼンマイの汽車はレールの上を走らせたいとやってみましたが、レールの上では走れません。
息子たちがほとんど遊ばなかった白木の列車を見せると、たけちゃんは積み木として遊びましたが、
連結して見せたら、
すぐに全部つなぎました。
しかし、つなぐことができると知ったときは楽しいけれど、何度もつないだり離したりする面白さはないようでした。
追記:
すっかり、ごちそう列車です。
6 件のコメント:
木製の汽車はどちらもかなり大きいものなのですね!白木は究極的に簡素化された汽車で、発想がすごいです。でも子供にはハマらなかったんですね(笑)。大人の目論見は外れやすいですよね。自由に遊ばせてくれる幼稚園に入れたのに、他の子たちは裸足で水遊びしていても、足が汚れるのが嫌だと靴を脱がない潔癖な息子にガッカリでした。
hiyocoさん
いつかリベンジできますよ。
たけちゃんが今、板の列車で遊んで、リベンジしています(笑)。写真載せておきますね。
ケーキや中華料理を乗せてごちそう列車にしているので、猫の方がいいかと、ニャンコ先生のフィギュアを持ってきたのですが、それを乗せるつもりはまったくないようです(笑)。
たけちゃんが座ってるところ、あのような風合いの木が貼ってあるところあったかなぁ…って、思ったんですが、もしや…!!!大きいから、たけちゃんには舞台な感じなのかなぁ笑
電車に食事が乗ってる流れる…回転寿司なイメージでしょうか?なんにせよ、可愛いですね〜
akemifさん
あたり!テーブルの上です。
二階に寝ていましたが木曜から暑くなり、風の通る居間に布団を持ってきて寝ました。
息子は自由業ですから、気候のいい時に来ればいいのに、毎年暑い盛りと寒い盛りにきます。エアコンに慣れ切ったたけちゃんをそうでない環境に置くことに意味を見出しているのかと思うほどです(笑)。
1週間の滞在で昨日帰っていきました。たけちゃんのお母さんはこれまた息子に輪をかけた変わった人で、食事洗濯などのルーティーンはしっかりこなしますが、べたべたしたりしない。1週間ぶりにたけちゃんに会っても、「あっそう」という感じで、クールにやっているはずです(爆)。
夏の暑い時に、祖父母のもとに…というのは昭和な自分の思い出のなかにも、くっきりとあります。たけちゃんに、落日荘の夏が刻まれて…大人になって、どんな風に思い出すのかなぁ〜。
ベタベタしないママとたけちゃん、楽しみですね!
akemifさん
九州はまだ暑いのかな?こっちはすっかり涼しくなりましたね。
たけちゃん母は、声をかけられなければほとんど何もしゃべらないほどのひっそりさんですが、ユーチューバーで、ユーチューブでは、信じられないほどにこにこして、ペラペラおしゃべりしています(笑)。もとお笑い芸人だし。
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