孫のはなちゃんを、学校に迎えに行きました。はなちゃんがやってきて、
「おばあちゃん、ごめん。4時だった!」
はなちゃんは、これまで迎えの時間を間違えたことがありませんでしたが、体育祭の日、体育祭の終わる時間と下校時間を混同したようでした。
あれま、ちょうどよかった。約束の時間より早く家を出て、ガソリンスタンドに行っておけばよかったと思っていたところだったので、農産物直売所で野菜や栗を買い、ガソリンスタンドでガソリンを入れ、パン屋さんでパンを買い、まだ30分もあったので、久しぶりに図書館に行ってみました。
入り口を入って左側には、古い民具の展示室がありました。
「あれっ、こんなのあったっけ!」
スタッフの方に訊くと、
「図書館開設時からありました」
とのこと、どこに目がついていたのでしょう。以前、はなちゃんとたけちゃんときたことがあったのに、全然気づきませんでした。
農機具、養蚕用具、生活用具など、1960年代まで使われていた道具たちが展示されていましたが、各家庭で自作されたと思われるものは少なく、したがって地域の特徴が色濃く出ているというわけではありませんでした。
木挽き鋸(縦挽き)は、かつては八郷で林業も盛んだったことを表しているでしょうか。
家庭でつくられたと思われる、稲わらの釜敷、鍋敷は興味深いものでした。
現在でもこの形の鍋敷はつくられていて、我が家にも似たものがありますが、大きさはせいぜい直径20センチ、厚さ3センチほどのもの、ところがこの釜敷と鍋敷は、直径は30センチ以上、厚みも6センチはありそうな大きなもので、豪快です。
箕は、千葉県の八日市場市の箕でしょうか。
木積地区で農家の副業としてメダケと藤蔓を使ってつくったもの、かつては行商も盛んで、関東一円でこの箕が使われていました。
ここに越してきた20数年前には、ホームセンターでも木積の手編みの箕を売っていましたが、今では売っていません。
この中に肥料を入れて畑で振る肥籠は、関東の籠ではあるけれど、どこでつくられたものか、知りません。
底は綾に編んで、立ち上げています。
外を籠目で補強したという点で似た籠と言えば、我が家には背負子があります。
さて、民具の展示場にも本棚があり、道具や昔の生活に関する本がいろいろ並んでいました。
その本の中で、背表紙のキューピーに惹かれて、『モノのはじまりを知る辞典』を借りました。
でも、辞典とは多くのものを手短に紹介するもの、知っていることも多く、知らないことは記述が限られているので、掘り下げて知ることはできず、感想はまあまあでした。
背表紙にキューピーがついているのは何だったのか、おもちゃのはじまりにも、キューピーのはじまりにも、触れられてはいませんでした。
図書館の本棚 |
さて、その本棚に並べられている、『おじいちゃんの小さかったとき』と、『おばあちゃんの小さかったとき』という本が目に入りました。
「あれっ、こんな本があったんだ」
と手に取ると、なんてこと、『父さんの小さかったとき』と『母さんの小さかったとき』の題名だけを変えたもので、中身は全く同じでした。
我が家の本棚 |
こんなことをする必要があるのでしょうか?
そのまま、本に年を取らせた方がいい気がします。こんなことをして、あと20年たったら、『ひいおじいちゃんの小さかったとき』と題名を変える気でしょうか?
福音館書店の絵本は大好きですが、姑息な編集者にちょっとがっかりしました。
「変だよ、変!」
2 件のコメント:
今まで民具の展示に気が付かなかったのが不思議ですね(笑)。
hiyocoさん
灯台下暗しというじゃないですか(笑)。
美濃で、1分も歩けば汗びっしょりという日に炎天下歩いて文化会館に行き、事務室でお願いしてカギを開けてもらい、冷房が効いてない部屋で民具を見たエネルギーがあったら足元を見ろということですよね。
八郷ではかつて、廃校になった小学校で民具を見たのと、ブドウ園で私設の民具コレクションを見たので、ちょっと安心していたかもしれません。
それにしても、存在に気がつかなかったのはうかつでした(笑)。ありえな~い!
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