2013年3月1日金曜日
太平洋の島の神さまたち
神棚に祀ってある神さまの中に、ソロモン諸島からやって来た神さまがいらっしゃいます。
1992年だったか、日本で開いた会議にソロモンから参加された方にお土産としていただいたものです。
神さまということは知っていましたが、「ヌズヌズ」という名前の戦闘の守護神であること、戦闘用のカヌーの船首には木彫りのヌズヌズを必ず取りつけていたことなど、先日BS1の「ほっと@アジア」という番組を見て、初めて知りました。
ソロモン諸島の中でも、ニュージョージア島とショアズール島に伝承されているそうです。
その昔、戦闘は近隣社会とのコミュニケーションでした。戦闘なくして結婚(略奪婚)、したがって子孫の繁栄もなかったのだと思われますが、ヌズヌズはいったい何の化身だったのでしょう?
ソロモン諸島はニュージーランドの近くに位置していますが、神さまが押さえている(乗っている?)鳥が、キウイに見えます。それともキウイは飛ばないので、別の鳥でしょうか?
ちなみに、ボルネオの先住民たちの間では、戦闘の守護神はサイチョウです。
目と目の周りの入れ墨模様は、貝を象嵌しています。
貝をこの形に整える時も、きっと祈りを込めて磨いたことでしょう。
ソロモン諸島の神さまの名前が判明したとなると、パプアニューギニアの神さまも何者か知りたくなります。全然違うようで、大きさがほぼ同じだからか、なんとなく似ている感じもします。
これは、パプアの画家の方の展覧会があったとき買ったものです。余談ですが、素敵な展覧会でした。
自立しませんが、足の前に薄いものをはさんでやると、なんとか立ちます。
どんな神さまか、そのとき聞いておけばよかった。
横から見ると、透けて向こうが見えます。
よく見ると、不思議な形です。象にも見えるし、蛇にも見えるし。もちろん、パプアニューギニアには、象はいません。
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