以前、ままごと道具としてアップした、ガラスの器たちです。
でも、知れば知るほど、はっきりしなくなりました。もしかして、さわださんはそのときも、ままごと道具と言わないで、ぺろぺろと言っていたかもしれません。
それまでにもぺろぺろをいくつか見て、もう少し大きい印象を持っていたので、そう言われてもままごと道具ではないかと思ったのですが、ぺろぺろも案外小さいもののようです。
ぺろぺろは、子どもの文化だったので、あまり詳しいことはわかっていないようですが、ガラス容器に、赤や緑に着色した砂糖菓子を流し込んで、固めていたものです。
それをぺろぺろとなめたので、誰かが「ぺろぺろ」と名づけ、通称になりました。
お菓子つきの、ガラスのままごと道具を子どもたちが買えたなんて、とても魅力的です。
もしかしたら、ぺろぺろとままごと道具の両方に、同じガラス容器が使われたこともあったのでしょうか?
ぺろぺろは、たまに骨董市で見かけますが、信じられない高値をつけている人もいます。
がんこさんの話では、以前は、業者さんの市にいっぱい出ていたけれど、そろそろ底をついたようで、最近はあまり見かけないとのことでした。
そんな、がんこさんから、昨年買ったものです。
脚つきの器は、上下には型を抜けず、縦半分に型を割るようにできていますが、縁までガラスが流れ込んでいないのがわかります。
お皿は上下に抜く型でしょうか。このお皿のガラスは縁までしっかり入っています。
もっとも、縁は結構な鋭角になっていて、今だったら子どものおもちゃとして、ちょっと問題になるところでしょう。
あるとき、骨董市でぺろぺろを見つけて、立ち止まったことがありました。値段を聞くと、法外な高値でした。
「これはフランス製だよ」
「えっ、フランスにも、ぺろぺろがあったの?」
「そうだよ。日本のものは真似で、これが本場のだ」
真意のほどはわかりませんが、ビー玉もフランスから来たようだし、おはじきもそうなら、洋風なガラスのままごと道具が、フランスのものを真似たとしてもおかしくはありません。
ただ、フランスでも固めた砂糖菓子を入れて売っていたのか、あるいはただのままごと道具として売っていたのかを知りたいところです。
それにしても、何故、砂糖菓子をガラス容器に入れて売ったのでしょう。お菓子を味わうだけならハマグリの貝などに入れるのが一番簡単です。うろ覚えですが、小さい頃に貝に入ったお菓子を食べたことがあるような気もします。
それをわざわざガラス容器に入れて売ったというのは、ハイカラなガラス容器の方が「売り」で、砂糖菓子は、ガラスを売るためのおまけだったのに違いありません。
さて、このコンポートの器は、フランスのものです。
お皿部分の直径が六センチで、ぺろぺろの親分と言ったところです。
脚の部分は十二角形になっているなどとても精巧なつくりで、小さいながらも、ままごと道具ではなく、実用品だったと思われます。
底から見たところですが、 型を三つに割っているのがわかります。
三の倍数、縁が二十七のフリルになっているので、二つの型ではできません。
フランスでも、小さな家内工場でつくっていたことでしょう。型も工場で手づくりしたとしたら、素晴らしいことです。
小さなガラスに、洋の東西の職人さんたちの技が、今でも偲ばれます。
4 件のコメント:
僕も最近、ぺろぺろとままごと道具の区別がつかなくなる事があります。
その時代に行って見たわけじゃないし、昔の事を覚えてる人でも、きっと記憶が曖昧になったりしてたりして…
それにしても、良い物沢山お持ちですよね(じゅる)
びっきさん
何をおっしゃいます。びっきさんのコレクションの足元にも及びません。骨董市で飴屋ビンや、剣先コップを見るたびにびっきさんを思い出しますが、いつも、指をくわえて見るだけ(笑)です。
でも、ビー玉同様、ぺろぺろっていっぱい欲しくなりますね。ただ、適正価格で売ってくれる人たちがいつも持っていないので、全然寄ってきません(笑)。
ままごと、もっと欲しい。ままごとだらけになるほど欲しい(爆)。
そうですよね… 高くてなかなか手がでません(あんなに小さいくせに)
僕は買ったぺろぺろは半分ほどです。
あとは… 発掘なのですよ(^^)
いえいえ、春さんにはだれも敵いませんよ。
びっきさん
自分ではわからず、このあたりのおばあちゃんに、ハケの場所を確かめたいと思いながら、いまだにできていません。牛や馬を埋めた場所はわかったのですが(笑)。平成ボトル倶楽部の面々、相変わらずお宝を出し続けていますね。ぺろぺろも山のように見ました。発掘、やってみたい!
今度の日曜日の近江八幡の日牟禮八幡宮の骨董市が晴れるといいですね。びっき屋さんの活躍、またお知らせくださいね。
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