ずいぶん前のことですが、イギリスの骨董や雑貨を売っているお店のオールドフレンドで、イギリスの包丁を売っていました。
オールドフレンドは、ホームセンターに併設されているので、たびたびのぞいていたのです。その包丁は手になじんでかわゆく、そのわりにずっしりと手ごたえがあるのですが、柄のところがかなりグラグラしていました。
なんとか自分で修理できないものかと、行くたびに手には取ってみるのですが、修理する自信はなく、諦めざるを得ませんでした。
しばらくして、同じ形の包丁をネットショップで見かけて、迷わず注文してしまいました。
日本の包丁は鶏の骨を叩き切ったりするには、全然適していません。骨を叩くには、やはり中華包丁や、こんな包丁が活躍してくれるはずです。
ところが大失敗してしまいました。
「あっ、同じものだ!」
と形に惑わされて、大きさをろくろく調べなかったのですが、その包丁は届いてみたら長さが39センチもあったのです。 お店で見たのは、25センチくらいのものだったでしょうか。
かくしてこの包丁は台所道具とはならず、ただの展示物として年月を過ごしてきました。
でも最近、使い道が見つかったのです!
これをストーブの脇に常備しておいて、作業で出た木端をさらに細く割ってつけ木をつくるときの鉈代わりに使うことにしたのです。
鉈を置いてあるより、危険物を置いてある気がしなくて、ずっとしっくりきます。
つけ木を細く割るとよく燃えて、新聞紙は半ページだけですみます。
これまでのように細い枯れ枝や、ただの木端を使うより、抜群の火のつきやすさです。
というわけで、ストーブの火をつけるのも楽しくなりました。
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