水戸街道沿いに、屋敷の一番奥に蔵を建てている家が、五軒ほど並んでいます。
一軒ならともかく、五軒も同じ配置の家が並んでいるのは珍しいのですが、まったく目立ちません。水戸街道は激しい交通量の幹線道路なので、道を歩いている人は見かけません。通り過ぎる車の助手席に乗せてもらってきょろきょろしている人が、ちらっと目にすることができるだけです。
ここらあたりの蔵は、土蔵造りではありません。切妻の建物に、屋根のこう配が違う下屋をつけた、軽快な印象の建物です。
納屋とつくりが似ていますが、納屋はもっと大きいもので、蔵は二間三間が基本です。
門をくぐるだけで、わくわくするような家ばかりです。
ちなみに門には扉はありません。
蔵の扉は、どれも幅が四尺五寸なのがわかります。
もっとも、この家の蔵の扉は、一間幅の大扉です。
どの蔵も、妻をこちらに向けていません。道路から蔵は南東の方向にあたります。
やはりその並びにある家の蔵ですが、これは道路の方に切妻を見せています。
屋号の入っている棟木は「うし」と言います。
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