『TOOLS AND PRACTICES』(道具と実践、2001年)は、プノンペンの画廊REYUMで、2001年3月に開催された民具の展示会のカタログです。
小さな画廊に籠、木工など生活用具や農具が展示され、そのとき販売されたカタログは、展示されたものの使用法がイラストで描かれ、クメール語と英語の解説が添えられた素敵なものでした。
解説に加えて、巻頭には3つのカンボジアに特徴的な生業(なりわい)やものについての特集がされていました。
それは、ヤシ砂糖づくり、
バナナやヤシの葉で工夫され、バラエティーに富んだラッピング、
そして、漁網漁に使われる浮きの3つでした。
当時、農村にかかわっていた私にとってヤシ砂糖づくりは身近なもの、ラッピングも興味深く眺めていましたが、網漁についてはパラパラとページをめくった程度でした。筌(うけ)や魚籠(びく)には関心がありましたが、浮きにも錘にもほとんど関心がなく、特別に気を引かれることもありませんでした。
住んでいたプノンペンはメコン川とサップ川の交わるところですが、都心でもあり、あまり漁業もおこなわれていませんでした。
ところが、今ごろになって『TOOLS AND PRACTICES』を開いてみると面白いのです。
伝統的な浮きは竹でした。
軽くするために、竹の皮は剥いで、木の樹脂を塗って防水しています。木の樹脂とは漆のようなものだと思われますが、激しい使われ方で、あまり防水が効いているようには見えません。
腰にたくさんつけてパルメラヤシに登るので、砂糖をつくるために集める樹液入れも、竹の皮を剥いでできるだけ軽くします。
カンボジアでは雨季と乾季では川の面積が変わり、農業と漁業を兼業している人も多いのですが、こんな立派な漁船を持っているのは、トンレサップ湖周辺の、漁業の方を主な生業にしている人たちだと思われます。
展示会が開かれたのは2001年ですが、プラスティックの浸透で、すでに伝統的な生活は変化しつつありました。
竹の浮きに交じって、プラスティックボトルも浮きとして使われるようになっています。
これは空になったスプレー缶を再利用した浮きです。
浮きと錘をつけた網を使った漁は、流れの浅瀬に仕掛けておくもの、
浮きと網の間を開けて、深いところの魚を狙うもの、
浜で引くもの、
船で引くものなどがあります。
浮きは軽い木でもつくられていましたが、手先の器用なカンボジア人のこと、中には表面を魚のレリーフで飾った浮きもあったそうです(見たかった!)。
ところが、近年はプラスティック製のものに取って代わられているようです。中国製、ヴェトナム製の浮きなどでしょうか? 今ではさらに進んでいることでしょう。
伝統的な浮きは竹でした。
軽くするために、竹の皮は剥いで、木の樹脂を塗って防水しています。木の樹脂とは漆のようなものだと思われますが、激しい使われ方で、あまり防水が効いているようには見えません。
腰にたくさんつけてパルメラヤシに登るので、砂糖をつくるために集める樹液入れも、竹の皮を剥いでできるだけ軽くします。
カンボジアでは雨季と乾季では川の面積が変わり、農業と漁業を兼業している人も多いのですが、こんな立派な漁船を持っているのは、トンレサップ湖周辺の、漁業の方を主な生業にしている人たちだと思われます。
展示会が開かれたのは2001年ですが、プラスティックの浸透で、すでに伝統的な生活は変化しつつありました。
竹の浮きに交じって、プラスティックボトルも浮きとして使われるようになっています。
これは空になったスプレー缶を再利用した浮きです。
浮きと錘をつけた網を使った漁は、流れの浅瀬に仕掛けておくもの、
浮きと網の間を開けて、深いところの魚を狙うもの、
浜で引くもの、
船で引くものなどがあります。
浮きは軽い木でもつくられていましたが、手先の器用なカンボジア人のこと、中には表面を魚のレリーフで飾った浮きもあったそうです(見たかった!)。
ところが、近年はプラスティック製のものに取って代わられているようです。中国製、ヴェトナム製の浮きなどでしょうか? 今ではさらに進んでいることでしょう。
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