招き猫は、日本国じゅう、いろいろな地域でつくられています。中でも、瀬戸や常滑は一大産地です。
日本だけではなく、最近では中国、タイ、インドネシアなど、いろいろな国でもつくられていますが、もともとは東京(江戸)で生まれた縁起物です。
招き猫の発祥については、二つの説があります。
一つは、世田谷区の豪徳寺で生まれたというものです。
江戸時代に、豪徳寺は貧しいお寺でしたが、和尚さんは猫をかわいがっていました。ある日、寺の前を通りかかった井伊直孝の一行を、和尚さんの猫が手を上げて、門の中に招き入れました。すると、にわかにお天気が崩れて、激しい雷雨となりました。
猫に招き入れられた井伊直孝は、おかげで雷雨を避けることができたのを喜び、その後、豪徳寺を菩提所としました。
豪徳寺の和尚さんは、猫が福を招いてくれたと、猫が手を上げて招く姿の人形をつくり、それを「招福猫児(まねぎねこ)」と称しました。
豪徳寺の招福殿の脇には、願いごとが成就したお礼に持ってこられた、たくさんの招福猫児が奉納されています。
真っ白な豪徳寺の招き猫の目は、形がちょっと人の目のようですが、色は猫目の銀杏色です。
一番大きい猫だけは、豪徳寺ではなく、骨董市で安く買ったものです。
一番小さい猫と同じくらいの値段でしたが、これは先輩の猫たちが、我が家へと招いてくれたものでしょう。
4 件のコメント:
若い頃わざわざ世田谷の豪徳寺まで行って、この「まねき猫」を求めたことがあります。
沢山のまねき猫が安置され、とても驚いた思い出です。
30年ちかく前かな?今も実家に飾ってある筈・・・懐かしいな~
hana-ikadaさん
hana-ikadaさんも豪徳寺までいらっしゃったのですか。あまり特徴がない猫なので、最初はあらっと思ってしまいますが、なかなか見飽きません。
願がかなって猫を奉納しに訪れる人って、どんな人なのでしょう?どんな願だったのでしょう?
私など、願がかなったかどうか、一度手に入れたものは、いつまでも持っていてしまいます(笑)。
こんにちは。
犬張子好きのモセです。こちらにも出没、失礼いたします。
いとこが豪徳寺で和菓子屋を営んでおり、遊びに行った折、豪徳寺の猫を手に入れました。
シンプルなところがツボでかわいい!と思いました。私の招き猫は3つです。この豪徳寺の猫と、
古い高崎張子の猫、そして注文中の白井さんの丸〆猫です。
が!豪徳寺の猫、飾ってしばらく経ちましたら気づいてしまいました。なんと、細筆で描くお顔はすべて筆書きではなくプリントシールが貼ってあるのですTOT!!!なんてことでしょう。
ショッキングなことは続きました。今年の湯島天神の鷽替え神事でゲットした木鷽の梅マークもなんとシールに変わってしまっていました。なんてことでしょう。
オール手書きの豪徳寺招き猫と湯島天神の木鷽をゲットするのがいまの小さな目標です。
白井さんのところで豪徳寺型が残っているので(代は前かもしれませんが、一時納品されていたとのこと)それを注文してもよかったのですが、やはり当時授与されていたものが欲しいなと思いました。
こちらで拝見した、その子がまさにそうです^^!
ストライクゾーンが狭いのと、財力の関係でコレクションも微々たるものですが、この猫はかわいいですね!
モセさん
今では顔がシールになっているのですか?すごいなぁ。神社仏閣の授与品も、価格を抑えようとすると、シールを貼るか中国に発注するか、そんな時代になっているんですね。
豪徳寺の古い招き猫はこちらです(http://koharu2009.blogspot.com/2017/02/blog-post_6.html)。今戸で焼いた古い招き猫も、かつてはあったけれど、できたものも型も残ってはいないようですよ。復刻された方はいますが。
いとこさんが和菓子屋といえば、招き猫にちなんだお菓子もつくられているのでしょうか。豪徳寺の商店街は招き猫であふれていますね(http://koharu2009.blogspot.com/2014/12/blog-post_1.html)。
私も財力は限られていますが、何せ長くちまちまやってきたので、いろいろなものが滓のようにたまっています(笑)。
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