案内状をいただき、埼玉県北足立郡伊奈町にある「不思議舎」というお店に、こばやしゆふさんの「てのひら」展を見に行ってきました。
車で行ったので、よくわかりませんでしたが、最寄りの駅も遠い、わりと不便なところのようでした。そんな、よくある殺風景な大通りと、やっと残っている田んぼに挟まれた、細長い住宅地の中にある、普通の家のようなお店が不思議舎でした。
ところが、室内には外とは別な世界が広がっていました。
小さな「もの」たちが、生き生きと並んでいるだけでなく、どこからやってきたのかお客さんたちが、身動きもできないほどひしめいている、文字通り不思議なお店でした。
手紙のやり取りはありましたが、まだお会いしたことのなかったゆふさんには、初めて目にかかりました。
六畳+四畳半くらいの室内に、十人近くいたでしょうか、ゆっくり見ることもままならないほどでしたが、店内を一巡して連れて帰ったものたち、上がゆふさんの作品です。
雑貨店、とくに靴を脱いで上がるような店と言えば、店主はいるけれどお客さんがいない、入ってみたけれど、欲しいものもない、入口で一瞥しただけで出たいけれどそうもいかない、気まずい空気が流れてしまうお店がよくあります。
ところが不思議舎は、すごい盛況、どこが違うのでしょうか?
もちろん、かわいくて小さなものたちの品ぞろえがいいのだと思いますが、あちこちに素敵なお菓子を置いていたのもいいのかもしれません。買い忘れたけれど、かわいい形のハッカ菓子や、ばら売りの焼き菓子もありました。日によってはおいしいパンも置いているようです。
だからお客さんも何かしら買いたいものが見つかる、居心地のよい店なのでしょう。
ゆふさんの小さな女性像は、ふくよかなところも、お尻が大きいところもすてきです。
不思議舎に合わせて、小さなものをつくられたそうです。
小さな小さな人形ですが、大きな宇宙が広がります。
片口も使い易すそうです。
スプーンはちょうどさがそうと思っていたところでした。二つだけでしたが、すぐ出逢ってしまうなんて、ついているのかもしれません。
薄くてぺこぺこで、FOLMER'Sとエンボスもありますから、何かの付属品の計量スプーンだと思われます。
イギリスのものでしょうか。粉ミルクの会社ではないかとちょっと調べてみましたが、わかりませんでした。
曲がっているスプーンを直そうと、道具を持ちだしてきました。
どれも、錆びついています。
大げさに臨みましたが、金属が薄いので、道具をあれこれ使わないで、やっとこだけで直りました。
厳密に見れば、まだでこぼこしていますが、これで十分です。
ほれ、このとおり、安心して見られるようになりました。
ミニカーは三つあったのを、一つだけ買って来ました。
あとで全部買ってくればよかったと後悔した私ですが、こんなときにはいつもケチってしまいます。
イギリスのLESNEYのミニカーです。
そう言えば、私が小さかった頃、日本でもトラックと言えば全部この色でした。あの青色はイギリスの影響を受けていたのでしょうか?
いつ頃のものかわかりませんが、形からしてそう新しくないのは確かです。
楽しい一日でした。
4 件のコメント:
こばやしゆふさんの展示、わたしも昨日見に行ってきました。
小さいけれど、原始のたくましさを感じさせる女のひと像
はいいですねー。
kuskusさん
遠い道のりですから、お声を掛けて、一緒に行けば良かったですね。残念。
月曜日はゆふさん在舎で混んでいたのかな?女性像いいですね。立たないところも、寝かせたらお尻が大き過ぎて、足が上がっちゃって、ちゃんと寝ないところも(笑)気に入っています。
そうでしたねー。
一緒だったら楽しかったですね.
あはは、立たないし、ちゃんと寝ないって。。。
大勢で器の中に立てかけてあって、まるで船に
乗ってるようでかわいかったですね。
kuskusさん
そう、船のようなボウルに入って押し合いへしあいしていてかわいかったですね。
今度、近いけど遠いところ(笑)である時はご一緒しましょう♪
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