「地球の声小委員会(環境問題に関心を持つ建築家たち)」の面々の二日目は「八郷訪問」でした。
まず、「八郷暮らしの実験室」を訪ねました。
設立以来47年の歴史を持つ、実験室(前身は「卵の会」)の活動の概要を聞きます。
そして、鶏を見たり豚を見たり。
1か月前に生まれた子豚たちは、元気よく跳ね回っていました。
次いで、茅葺き修行中のMさんとともに修復された茅葺き屋根の家を見に行き、筑波大学のY先生、修復に携わった「里山研究所」のOさんも来てくれて、お話を聞きました。
開けてくださった雨戸を閉める手伝いをしようと裏に回って、裏の屋根が複雑になっていたことに気づきました。
土間は右手奥の方、北向きの部屋のために、どうしてここの軒が高くなっているのか?
立地上、裏側からの屋根の眺めを愛でたとは思えません。
いつか「日本茅葺き文化協会」の事務局長のUさんに訊いてみようと思います。
あまり注目されていませんが、茅葺きの家には茅と同時に竹(と稲わらも)がものすごくたくさん使われています。
今、籠はプラスティック製のものや金属製のものに取って代わられ、家にはもちろん竹は使われず、伐られない竹が蔓延りすぎて、あちこちの山や里を荒らしています。かつては、植えておけば地震から家を守り、籠になり、家になっていた竹ですが、今では喜ばれるのは筍ぐらい、邪魔者扱いです。
3 件のコメント:
茅葺屋根の家は屋根はそのままで壁などを新しくしたのですか?茅が新しく見えないのですが。
茅葺のウェーブが凝っていますね。あの小窓が必要だったんでしょうかね?
板倉造りも気になります。
あれ?もしかして今作っている家がまさに板倉造りですか?!壁板を落とし込んでいくというのが、なんかそう思えてきました。
hiyocoさん
茅葺き屋根は、出来たては金色でぴっかぴかですが、あっという間に黒ずみます。
屋根の雨漏りを止めないとほかの造作ができないので、まず屋根を葺いて、2019年暮れに完成させているようです。室内から屋根裏を見上げた写真を見ると、茅の色が新しいので、全部葺いたのがわかります。下の傷んでない部分を残して上だけ新しく葺いたり、屋根の一部分だけ葺き替えたりすることもあります。
ウェーブは、梁などの構造によって出てくると思いますが、面倒なのにどうしてあんなことをしたのでしょうね?不思議です。正面から見て左側の屋根も、段がついています。
我が家は、母屋だけ板倉づくりになっています。ただ、この「いたくら」という冊子に載っている家は、すべて上棟の時に壁を落とし込むもの、したがって大勢の手が必要ですが、我が家の板倉は、上棟して屋根も完成した後、しこしこと2人(ほぼ1人か)で落とし込んだものです。
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