2023年4月22日土曜日

カブト糊


カブト糊です。


ビン全体を紙のケースに入れて、


それに光沢のある黒い紙を貼った蓋をして、ラベルを巻きつけています。


カタカナ+漢字表記は「カブト糊」だけ、あとはローマ字で書かれているのですが、ローマ字で書いた意味がわかりません。


というのは、輸出向けに英語で書いたなどというのではなく、日本語をローマ字表記するという、意味不明のことをしているからです。

のり とくK(以下、ラベルの下になって読めない)
だんこくにて(意味不明)
ふはいすR(腐敗する?)
となくかN(意味不明)
にてもこR(意味不明)
となし...

ローマ字さえ書いてあれば飛びつく層を狙ったって、どんな層?
こんなに字が隠れているのですから、はなから読まれることを想定していないのです。はがして読んでみたくなりますが、水に浸せばラベルは大丈夫でも紙のケースがダメになってしまいそうです。それでは、ここまで、おそらく100年も残ってきたカブト糊に申し訳ない気がします。かといって、このまま残しておくことで、社会に大いに貢献できるとも思えませんが。


ラベルの反対側もおかしい。
高級品はともかく、大日本の東京ってふざけないでは書けない気がします。
このままで取って置くか、それともはがして文字を読み、中のビンを見るかどうか、悩ましいところです。
「うだはつ商店」という変な名前も、漢字で書いた方がずっと印象的に思われます。

ラベルの真ん中の、Kabuto Noriと書かれた下に、矢の絵が描かれています。カブト糊はヤマト糊のちょっとしたパクリだったのでしょうか?






9 件のコメント:

hiyoco さんのコメント...

うう、謎解きみたいですね(笑)。
「暖国にても腐敗することなく」じゃないかしら?

hiyoco さんのコメント...

対になるとしたら、「寒国にても凍る(こほる)ことなし」かも~。

hiyoco さんのコメント...

やっぱり凍るじゃないですね。KOHじゃなくてKORですもんね。「凝ることなし」かな。
解読楽しい!

さんのコメント...

hiyocoさん
わぁ、すごい!
暖国、寒国は考えてもみなかった!
凍るは、これであり得ると思います。昔は凍るはKORUと書いて、Oの上に横棒を引っ張ったりしていたような。でも棒を引かないこともあって、それでは小野さんと大野さんが同じONOなので、大野さんがOHNOと書き始めたのはそう昔のことではない気がします。
今気づいたけれど王貞治は背中にOHと書いてあったけれど、王は「おう」で「おお」ではないから、あれは間違ってますよね!もっとも日本語はそのあたりかなりいい加減ですが。
私は長い間「催し物」がコンピュータ変換しなくて、「何だよ!」と思っていたけれど、「もようしもの」ではなくて、「もよおしもの」だったのね。
それにしても、「地面」がどうして「ぢめん」でなくて「じめん」なのか、まったく理解できません。

hiyoco さんのコメント...

「のり とくK」の答えが分かるブログを見つけました(笑)。パクリも判明。
http://koharu2009.blogspot.com/2019/04/blog-post_26.html

さんのコメント...

hiyocoさん
わぁ、私のブログじゃないですか(爆)!!!
「とくK」は特効だ!
暖国、寒国もありましたね。よく見つけたなぁ。並んで置いてあっても、まったく気づきませんでした。参った(笑)。
カブト糊をつくっていた人、変な人だったのかもしれません。

af さんのコメント...

hiyokoさん、すごいなぁ。
探偵能力の高さは、最近話題のChatGPTも真っ青ですね。

hiyoco さんのコメント...

ふとKを重ねて小さな「つ」で何か言葉がないか考えたら、「とっこう」という言葉が浮かびました。特別な効能の「特効」でいけそうな気がしましたが、薬じゃなくて糊でそんな言い回しあるのかしらと「糊 特効」って入力したら、昔のヤマト糊のラベルが見つかったのです。そこで「ヤマト糊 ラベル」で検索していろいろ見ているうちに、八郷の日々に辿り着いた、というか戻った訳です(笑)。
ヤマト糊のラベルは、ヤマト(株)のインスタでした。https://www.instagram.com/p/CHew9M4pZVL/

afさん、まだAIに負けていませんかね~(笑)。AIとも仲良くやっていくしかありませんね。

さんのコメント...

hiyocoさん
ヤマト糊のインスタ見ました。さすが糊界の第一人者ですね。家庭染料で言えばみやこ染みたいな(笑)。
そして、東京糊もたぶんパクリ、カブト糊はパクリのパクリのパクリくらいでしょうか(笑)。あんまりパクったのでローマ字にせざるを得なかったとか。
糊ビンの大きさが決まっているのにそれ以上に長いラベルをつくるなんて、最初から読まれることを全く想定してないに違いありません。