2011年6月16日木曜日

コナギと格闘



地震で播種が遅れ、余震で播種箱がゆさぶられたりしましたが、赤米の苗はなんとか育ちました。
コシヒカリは、今年はライスセンターの苗を買ってもいいやと、手を抜いて蒔かなかったところ、ライスセンターの苗が足りなくなって、田植えが遅れる農家が出てくるという、番狂わせが起こりました。

まわりも遅くなるなら、我が家の田んぼだけ残ってイノシシにやられることもなさそう、「禍転じて福となる」
と喜んでいたら、赤米を植え終わったところで、夫が膝を痛め、田植えどころではなくなりました。

六 月に入り、やっとライスセンターの苗が育って、遅くなっていたまわりの田んぼの田植えがあっというまに終わっても、三分の二以上残っている田植えを、私一 人で続行するかどうか、なかなか決心がつきませんでした。カール・マルクスではありませんが、田植えのような作業は「共業の利益」が大きく、一人でやるのは 寂しいものです。

田植えを迷っていたら、整体師のKさんが、「余った苗を畦に捨てているから、持っていけば」と言います。取りあえず貰ってから考えても遅くないと、もう黄色くなりはじめた苗を播種箱で二箱分もらってきました。

決心がついて、午前中だけ田植えすること三日、あと一日で植え終わるところまで、なんとか来ました。
やれやれです。




田植えは、そうたいへんではありませんが、問題はコナギです。紫色の可憐な花をつける草ですが、コナギが繁茂すると、窒素を盗られて、稲がよく育ちません。
田んぼにはコナギがびっしり。




順調に田植えをしていたら、今頃稲の間のコナギ取りに苦労したと思うと、冷や汗ものです。




まず、横に広い刃の草掻き鍬で、ていねいにそこいらじゅうのコナギを掻きとります。
あっというまに水面はコナギだらけになります。

そして田植えですが、田植えしながらも、残っているコナギを引き抜きます。




労力としては、草掻き三、田植え一くらいの配分でしょうか。

それでも、田植された田んぼを見るのは、気持ちよいものです。我が家の上下の田んぼは、五月に田植えされた田んぼなので、もう緑が濃くなっています。




でも、今年はまだまわりに、こんな田んぼもあるのです。


                             なんだっぺ



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