2011年6月25日土曜日

切手で見るラオスの象





ラオスはその昔、「ラーンサーン王国」と呼ばれていました。ラーンは百万、サーンは象です。
それほど象との生活が当たり前の国でした。




象は人々の足であり、木を切り出したりものを運んだりするときの頼もしい「トラック」であり、戦争の時の「戦車」でもありました。




象の背には、木でつくった専用の椅子が置かれます。
その上に座ると、安定して、細い坂道でも楽々進めます。
象は、絶えず道端の木や草の中から、食べられるものを見つけて口に運びながら、ときには糞もしながら、悠々と何時間でも歩いていきます。
象に乗ると、見下ろす象の頭の形の面白さになごみます。前から見ても横から見ても凛々しいのに、上からみると、頭は台形というか、とても間抜けな形をしています。




象と共に暮らしてきたラオスですから、象の切手もたくさんあります。




野生の象の絵もあれば、人々と生活している象の絵もあります。




人々は、飼っている象の子どもを育てることも、野生の象の子を育てることもあります。




象の寿命は長く、人と同じくらいです。
性格はおとなしく、当たり前ですが力持ちです。




重機のない時代、とくに大航海時代に、船をつくるためにチークがたくさん伐採されましたが、川まで運び出したのは全部象でした。




あれっ、こんな持ち方もするのでしょうか?
なんか、牙が痛そうです。




もちろん、トラック代わりに材木以外の荷物も運びます。
川は母なるメコン川です。




象は大切にされています。




お祭りにも、なくてはならない存在です。




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