せっかく南房総に行くなら、帰りに鴨川近くの小湊の誕生寺に寄りたいと思いました。
あの、願満の鯛の町です。
外房の海に沿って北上していると、目指す小湊に着きました。
日蓮上人の誕生寺です。
ところが、お寺の境内に入ってぐるっと見回しても社務所らしきところは、すべてシャッターが下りています。
しかたがない、引き返します。
参道に見事な松がありましたが、たいして愛でず、一軒だけ開いていた山門前のお土産屋さんにたずねます。
「社務所が閉まっているんだけど、このお店には張り子の鯛がありますか?」
「ありません」
この上なく不機嫌な顔をしたおばさんが、嫌々そうにそう言ったきり、知らんぷりです。
「社務所は何時に閉まるの?」
と夫が聞いてくれました。
「四時」
はぁ。四時を20分くらい過ぎていました。
せっかく来たのに、残念でした。
大中小と張り子の鯛を揃えたかった。土鈴も欲しかった。
手に入れられなかったのは、「そう欲張ってはいけない」という日蓮上人の戒めだったのかもしれません。
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