学生時代には郷土玩具の一翼として、凧も集めていました。
猩々凧、百足凧、とんび凧、巴凧、蝉凧などなど、中でも蝉凧が好きでした。愛媛県高松の蝉凧、大分県豊後高田の蝉凧、福岡県戸畑の蝉凧、それぞれ趣が違いました。
実家の、狭い玄関の天井に長い長い百足凧を巡らせて、訪れた人が「ひゃぁぁ」とたまげるしつらえにしていましたから、考えて見ると、昔も今も同じようなことをしていたのでした。
ところが、紙はやっぱり脆いのです。あの当時の和紙が、和紙と言ってもよくなかったのでしょうか、
紙でできたおもちゃは、ほとんどなくなってしまいました。凧も例外ではなく、さして陽も当てなかったというのに、劣化してぼろぼろに破れて、崩れてしまいました。
今では、残念ながら一つも残っていません。
岐阜にある日本土鈴館のブログ「鈴を振りふり」で、蝉凧の土鈴を見かけました。おたずねしてみると、分けてくださるとのこと、さっそくお願いしました。
北九州市戸畑の蝉凧土鈴でしょうか。
蝉凧つくりの竹内孫次さんの蝉凧は、赤、緑、黄、黒の模様でした。それと同じ形をしていますが、色や模様が違います。もしかしたら日本土鈴館で特別注文したものでしょうか?
どちらも、とても華やかです。
これで、土を練って手で成形したものならもっと申し分ないのですが、いまではなかなかそこまで望めません。
おまけにと言って、こんな土鈴までいただいちゃいました。
これも、凧でしょうか。右が義経、左が助六です。
もう凧を揃えることはしませんが、土鈴で蝉凧を楽しみたいと思います。
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