造園家のSさんがつくった、旧家Uさんのガレージを見せていただきました。
鳥が羽を広げたよう、じつに軽やかで、Sさんの既成概念にとらわれないものづくりへの姿勢、そしてこの案をすんなり取り入れて、庭先に出現させたUさんの懐の深さに、称賛を惜しむことができませんでした。
床の円形も、バランスが素敵でした。
鳥が羽を広げたよう、じつに軽やかで、Sさんの既成概念にとらわれないものづくりへの姿勢、そしてこの案をすんなり取り入れて、庭先に出現させたUさんの懐の深さに、称賛を惜しむことができませんでした。
床の円形も、バランスが素敵でした。
見ただけではつくった過程が腑に落ちないので、建設中の写真を見せていただきました。
まず床のコンクリートを打って、次に袖壁を立ち上げ、それに曲げた鉄筋を結わえ、それと交差する鉄筋も配して、ひたすら鉄筋を結んでいく作業だったそうです。
下からは、ラス(金網)を鉄筋に沿わせて結わえ、それにモルタルを塗り、最後にコンクリートをユンボのバケットで上に乗せ、鏝で仕上げたそうです。
鬼瓦の代わりに乗っているのは、須知大さんの彫刻です。
10 件のコメント:
わー ! 楽しいー
子供の頃流行った「流線形」です。
確かに、みたことがない形状で圧倒されますが、とても風景になじんでいるように感じました。
それに、彫刻だなんて~。そして、旧家だなんて、おしゃれすぎますね。
・・・で、鉄筋なんですが(笑)、縦筋には、上端、下端がありますか?
それはなくて、縦筋一層に対して、横筋が一層で、結わえてあるということですか?
いや違いますね、縦筋と横筋を結わえたものが、何層かになっているいるっていうことでしょうか。
縦筋が曲がり切ってないので、徐々に結わえながら、曲げたということですか?
そして、ラス・モルタル⇒コンクリートですか!逆!!!
となると、コンクリートは単なる錆止め的な役割?
で、カラーモルタル。下地はしなくても大丈夫なんですかね。
あぁ、こういうのを知ってしまうと、試験で悩んでしまいそうです。(笑)
昭ちゃん
楽しいでしょう(^^♪
型破りで直線が嫌い、伝統なんてくそくらえのSさんはよく知っているのだけれど、これのスケッチを見て、お金を出して、つくってもらったUさん、最高です。
旧家ですが、校長先生だったみたいです。
akemifさん
そうそう、だんだん曲げて結束したのでしょうね。もちろん、カーブがついた鉄筋が形を決めているので下端になっているのでしょう。でも、多くの場所で鉄筋は、結果的にダブルになっていると聞きました。薄いけれど強度があって、上に乗っても問題ありません。
建設当時、Sさんはお友だちの息子さんを預かっていましたが、その彼がひたすら結束したようです。当時はあまり人と話をしたりしない青年でしたが、今では就職もして元気にやっているようです。成し遂げたという自信はついたでしょうね。
コンクリートを打ったりモルタルを塗ったりした後、左官屋さんは下地を塗ったと思います。左官屋さんは、結構な大人数できたと聞きました。
春さん
この作品にいたる人々のかかわり、素晴らしいですね…。大切なことを教えていただき、ありがとうございます。
akemifさん
あちこちにドラマあり、素敵ですよね(^^♪
施主のUさんはこの様な車庫を受け入れたのですからそもそもが環境やデザインに意識の高い方でしょうが、Sさんに依頼し、コストを度外視?した提案を受け入れた過程にも興味が沸きました。
reiさん
Sさんの推測はお聞きしましたが、真意のほどはわかりません(笑)。
Uさんは寡黙な方とお見受けしましたが、よくしゃべるSさんを面白がられているのでしょう。車庫をつくる前に、蔵の整理(古文書が山のようにあった)などをSさんに頼んだらしいのですが、その時のやり取りなどから、面白い、Sさんでやってみようという気持ちになられたのでしょう。
Sさんは時々施主さんと喧嘩別れしますが(笑)、今でもUさんとはとてもよい関係とお見受けしました。
こんな車庫、見たことありません!Sさんの本職は造園家なんですよね?UさんもSさんも自由だからこその車庫ですね~。施主との喧嘩別れとかあるんですね(笑)。
hiyocoさん
ごめ~ん!うっかりしてしまいますね。ごめんなさい。
Sさんはけっこう吹っ掛けるし(笑)、施主の希望は論破しようとするし、施主の意向に沿わないこともあって、衝突することがあるようです。
でも、このあたりでも、レストラン、個人宅、施設などなど、Sさんデザインの庭がいろいろあって、どれもとってもユニークで素敵です。
建築家や造園家(ランドスケープアーキテクチャー)にとって、施主との折衝というのは、もっともシビアなものです(笑)。
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