骨董市でのこと、まことさんの店で、若い(?)男性が買った馬のベビー・キャリッジです。
馬は素敵な顔をしています。
その男性は2つ大きなものを買っていて、1つを車に運んで、このベビー・キャリッジを取りに来て持ち上げたとき、馬の胴に何か書いてあるのが目に入りました。
「しまった、よく見ておけばよかった!」
と、残念に思いましたが、写した写真を拡大して見ると、「昭和三十四年五月、満一歳十一か月」と読めました。1959年にこれに座れるようになった幼児のために購入されたものでした。
車輪はネズミに齧られて欠けています。買った男性が木工家だったりしたら、あっという間に直せそう。
素敵なお馬さんでした。
5 件のコメント:
いい表情ですね。
これはロッキング風ですけど、揺れないですよね(笑)。なぜこの形か気になる!
hiyocoさん
日本に、箱型の乳母車(プラム)が紹介されたのは1867年、福沢諭吉が持ち帰ったらしいけれど、ベビー・キャリッジ(日本語だとベビーカー)は、息子が小さいころも、アメリカにはあったけれど日本にはほとんどなかった気がします。というのも、日本では赤ちゃんはおんぶが普通だったからでしょう。
それと、乳母車も確か、赤ちゃんが座れるようになるとベビー・キャリッジに変身できるというのもあった気がします。今、箱型の乳母車は日本ではほとんど見ないですね。
このキャリッジが馬なのは、乗馬を真似ているのでしょうね。頭はついているけれど動かない馬のおもちゃとか、棒の先に馬の顔だけがついていて股に挟んで乗ったつもりで遊ぶおもちゃとか、馬の乗り物はいろいろありました。ロッキング形の馬もメリーゴーランドの馬もそうですね。洋の東西を問わず、それだけ人の生活に馬が身近だったのでしょう。今なら小さいころ、おもちゃの自動車に乗るみたいに。
幼児の気分になってこの馬を見ると、座面が高すぎて足がつかないし、座席は硬いし、背もたれとハンドルは離れて怖いし、自分では動かせないし、そう乗り心地が良かったとは思えないです(笑)。
hiyocoさん
今頃になって、hiyocoさんが「馬」に疑問を持っているんではなくて「ロッキング風」になっていることに引っかかっていることに気づきました。たいへん失礼しました(笑)。
確かにまっすぐにつくった方が仕事は簡単でしょうね。当時はロッキングの馬がとても一般的だったとか、まっすぐな木を使ったら間延びして見えたとかでしょうか?知らないけれど(笑)。
わ~、気付いてくれて嬉しいです!だいぶ言葉足らずでした。
そう、せっかくの弓なりの足が生かされていなくて勿体ないと思ったのです。
でも、真っ直ぐな木に車輪が付いた木馬の写真もあったのですが、確かに間延びして躍動感はありませんでした。デザイン的に意味あるかも(笑)。
hiyocoさん
私も木馬を見てみました。最近の木馬はシンプル、でも昔の方が味がありますね。
そして気がついた!
揺りかごという言葉はあるけれど、rocking horseはただの木馬なんですね。揺り木馬ではなくて!
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