2014年8月12日火曜日

アジアビール

息子の仕事仲間たちが大挙して遊びに来ることになり、本人たちが来る前に、飲み物やら食べ物が届きました。


アジアビールセット。
わぁ、こんなものが売られているのです。


左から、シンガポールのタイガー、インドネシアのビンタン、インドネシアのバリ島のバリハイ、 フィリピンのサンミゲルです。
バリ島にビールがあるのは不思議ではないけれど、ビンタンは、お酒を飲まないとされているイスラム社会のビールです。


左から、タイのチャーン、同じくタイのシンハ、ヴェトナムのバーバーバーとサイゴンビールです。

タイにはかつて、チャーンはなくて、クロスターというヘイネケン系のあっさりしたビールがありました。ところが、昔はビールは地元ウイスキーのメコンなどに比べると高額でしたから、せっかくならアルコール度の高いものがいいと、売れるのはシンハばかり。特に冷蔵庫が普及していなかった地方では、氷の上にシンハを注いで飲むと、ちょうどいいアルコール度になったものでした。
やがてビール人口が増え、さらに強いチャーンが発売されたところで、クロスターは廃業に追い込まれたというわけでした。

氷?
氷の普及は面白いです。かつて、何もかも不足していた、国連から正式に国と認めてもらえてなかった1980年代のカンボジアでさえ、どんな小さな地方の町でも、氷のブロックは手に入りました。暑い国ならではのことです。

バーバーバーにもサイゴンビールにも思い出があります。その昔、タイからカンボジアへの直行便はなくて、必ずホーチミン市を経由しました。
ホーチミン市の空港近くの安宿に落ち着くと、周りには歩いてみるようなところもなにもありません。することもなく一夜を過ごすとき、一缶のバーバーバーやサイゴンビールが、唯一の友だちでした。


左の二本は、中国のチンタオビール、次が台湾のタイワンビール、そして韓国のカス。
韓国でのアルコールの思い出と言えば、自家製マッコリや、太いビンに入った、売られているけれどその店の裏でつくったようなマッコリばかり。
飲んだことがあるはずなのに、あまりビールの思い出がありません。


さて、彼らは、今日到着です。
「どれでも好きなのを選んで」
と言われたら、どれにしましょう。
インドネシアのビンタンか、バーバーバーでしょうか。
ラオスのタイガーや、カンボジアのアンコールがないのが、ちょっとさびしい気もします。



4 件のコメント:

sekine さんのコメント...

夫は最近ビンタンビールが恋しくなっているようです。ジャワでもちゃんとしたレストランでないと(いや、レストランでも..)よく冷えたビールにはなかなかお目にかかれず、氷入りのビールがよく出て来ました。現地ではそれが当たり前だったけど、日本では氷入りのビールを飲もうとは思わないですよね。

さんのコメント...

sekineさん
アジアビールはもう全部なくなっちゃって(笑)、私は333とカスを飲んだだけだけれど、日本のビールよりアルコール強めにつくってあるというのが印象でした。氷に乗せても飲めるけど、やっぱり飲みませんね。カンボジアではグラスを冷凍庫みたいなところに入れておいてくれるお店もあって、底に氷がちょっとたまったりしていると、もうきんきんに冷えていましたね。
ビンタンビール飲みたいでしょうね。ジャワ島では料理屋さんでも、普通ビールは出て来ないですよね?でも、アジアだから何でもありか(笑)。私も、ブキティンギでもジャカルタでも、ジョクジャでも、どこでもビール飲んだ覚えがあるから(笑)。

sekine さんのコメント...

田舎のほうではあまりビールはおいてありませんが、ちょっと人口が多めの街ではアルコールの飲めるお店が結構あります。ジャカルタで豚骨ラーメンが流行っているというくらいですから、何でもありみたいですね〜。笑

さんのコメント...

sekineさん
えっ豚骨ラーメン!それはちょっと奇抜ですね(笑)。一昔前は、日本に来ているイラン人なんて、イスラム教徒の殺した羊肉をさがして苦労していたのに...。
ヨルダンのアンマンで、ホテルの部屋には、「ここでアルコールを飲んではいけない」なんてべたべた書いて貼ってあるのに、空港の出国手続きを済ませた待合室に行くと、いきなりカフィーヤを頭に巻いて、白いワンピースを着た、いい年のおっさんたちがみんなビール飲んでて(笑)、「国を出るまで我慢しろよ」と思っていました。まあ、お酒も豚肉も解禁になったら、もう歯止めが効かないかも(笑)。