この二日間、息子の仕事仲間たちが七人も泊っていました。
居間にはいつもより遅くまで灯がついていて、賑やかでした。
昨日の朝、テラスに出てみたら、眼下の景色が違っていました。
「あちゃー」
イノシシが焚き火場の石垣を壊し、石段の石を掘り出して、はね上げている石もありました。
一昨日の夜は土砂降りでしたから、朝方にでも来たのかとおもいました。
すぐ上の居間にも一人寝ていたというのに。
焚き火場の石垣を下から見たところです。上の写真でいうと、右の方から見たものです。手前に転がっている石はその奥にはまっていたもの、人力では動かせない大きさの石です。
居間のテラスの下では、土地の段差を解消するために、石垣を積んでいます。その脇も掘られていました。
「大きい石垣が無事でよかったよ」
と夫。
ここは浄化槽へと引いてある電気コードを通したパイプを埋め直すだけなので、修復は簡単です。
八重のドクダミを植えてありますが、強いから大丈夫、石垣が崩されなかったのは、不幸中の幸いでした。
昨日の夜、晴れていたのでテラスで、客人が送って来たソーセージや串でバーベキューをしました。
いい匂いが流れ、きっと茂みに潜むイノシシの鼻をくすぐったと思いますが、このときはイノシシのことはすっかり忘れていました。
そして、今朝起きたら、
「あちゃー」
昨日掘られた石段の上が掘られていました。丸い石をぽんぽんと置いて。タマリュウも植えてあったのですが、めちゃくちゃです。
イノシシには簡単な仕事かもしれませんが、なおすのは一苦労です。
私はまったく気がつきませんでしたが、すどうちゃんが11時半ごろに、ブヒブヒという、イノシシらしい声を聞いたそうです。イノシシは通常、暗くなりかけたときと、明るくなりかけたときに行動すると言われています。でもすどうちゃんの記憶が正しいなら、夜中に家の中の明かりを頼りに狼藉を働いたということになります。
さて、常夜灯が効くと言われているのでやろうか、それとも電気柵を設置するならどこに設置したらいいものか、これ以上、石を全部ひっくり返されたらたいへんなので、ただため息をついているところです。
6 件のコメント:
す、すごすぎる!
まるでゾウが大暴れしたような跡ですね。
うちは、春さんに教えてもらったお茶の缶のかわりに
ビールのアルミ缶をぶらさげたヒモを薮の出口の
あたりに何カ所か張ってみています。
でもこんな大暴れ野郎には『ちゃんちゃらおかしい!』と
一笑されて終わりそうですね。
それにしてもイノシシは森の動物の代表者として、
何かに怒り狂っているのかもしれませんねぇ。
kuskusさん
今日、役場の人が見に来てくれました。明日、害獣駆除の視察(笑)があるので寄ってくれるって。
八月末から一ヶ月が害獣駆除月間で、夏だけど捕まえるそうです。でも捕まえても捕まえても年々増えているんだって。イノシシが木の実を食べる時期はセシウムが100ベクレル以下だけれど、土をほじくる時期は線量が上がって、すべて殺処分するそうです。やっぱり、原発事故の影響で、猟師さんの人口が少ないんでしょうね。
わなを仕掛けるには資格が要りますが、簡単に取れて受講料は補助してくれるそうです。でも、わなを掛けてもとどめを刺せないと何にもならないんだって(爆)。捕まえたいけれど、暴れているイノシシにとどめなんてさせる気がしません。
明日専門家が来たとき、イノシシを近づけない対策を教えてくれるそうです。案山子がいいけれど、動かさなきゃダメ、常夜灯も動かさなきゃダメ、常に見張られていると感じさせなければ、怖がらないそうです。
夜は出歩かないでくださいだって。熊がいなくてよかったと思うことにします。
九州からは全然見えない話ですが、放射能の線量はまだ高いのですか?畑の野菜は大丈夫なのですか?
mmerianさん
セシウムはこのあたりだけでなく、関東一円、静岡の方まで巻き散らかされました。長野で栽培きのこが基準値を超えて問題になりましたよね。だから、実際は東京オリンピックどころではないのですが、選考委員にも政治的な力が働いたとしか言いようがありません。
土にセシウムが含まれていても、このあたりの農作物は基準値以下だったり、検出されずです。だからこのあたりの人たちも農業を続けていられるのですが、土やきのこを食べるイノシシには高濃度で出ます。まだ、地表には事故のときに巻き散らかされた放射能が残っているのです。
夫は、「一億玉砕の精神だ」と言っていますが、今問題になっている、最終処分場を各県につくることは、さらに放射能を拡散することになります。放射能を福島に閉じ込めて、拡散すべきではないのですが、実際は逆方向の力が働いています。
宮崎でも安心できませんよ(笑)。汚染された食品は加工されて全国に流れていますから。
春さん、そうなんです。加工品に入っていると思うし、地元の魚の一部は気仙沼産です。野菜は地元のものしか買いませんが、加工品やレストランで食べる物は、外国のものもあるし、仕方ないと諦め気味です。セシウムの害があるのは、はっきりした事実なのに、お気楽に考えている人(特に若い人)ばかりで、流されてしまいそうです。だめだめ~っ!(--〆)
mmerianさん
人間て、簡単に見て見ぬふりできますね。なかったことにも。
この放射能が目に見える、吸血蟻のようなものだとよかったと思います。蟻だらけで真っ黒になった子どもを見たりすると、放ってはおけないと思いますから。
まあ、こうやって、無関心でも一部犠牲になり、一部は生き残残ってきたのが、人間の歴史かもしれません。なんて、達観している場合ではありませんが。
ちなみに、遺伝子組み換え食品は、乳化剤だったかな、混じり難い水と油をよく混ぜるのに使われています。子どもの好きな、スナック菓子、アイスクリームなどにほとんど入っているとか、これも将来が不安です。
コメントを投稿