先日は、せっかく小湊の誕生寺まで行ったのに、張り子の「願満の鯛」を見ることができませんでした。
一度は、仏さまの、
「欲張りはほどほどにせよ」
という戒めと理解しましたが、待てよ、仏さまとしては戒めを与えるより幸せを分かち合いたいはずと思い直し、誕生寺に電話してみました。
すると、よかった、願満の鯛を送ってくださるというのです。
そんなことなら、無理して誕生寺に行かずに、時間の許す限り千倉の海岸を歩きたかった。
海岸は歩けなかったとしても、せっかくの小湊で、意気消沈していてどこへも寄らずに帰ってきたけれど、日蓮上人の化身である「妙の浦の鯛」が現れるという妙の浦をのぞいてみるんだった、などなど、いろいろ反省はありますが、後悔してもしかたないこと、鯛が手に入ることを喜ぶことにしました。
電話した次の日には、もう願満の鯛が届きました。
大中小と揃えるはずでしたが、結局送っていただいたのは小と中の二つでした。
願満の鯛は大中小の上に特大があり、一番大きい特大をいただくと、願いごとを鯛に書きつけてくださるそうです。
当節は、なんでも小さいものが愛でられる傾向にあるというのに、願満の鯛のおおらかな大きさには驚かされます。
中で長さが17センチ、高さが19センチもあります。
さて、私が願うことの一つは、
「来年中に作業棟の棟上げができて、何とか形になりますように」
ということです。
延び延びになっているし、毎日働いてもそう進みませんが、なんとか棟上げして、願満の鯛の左目を黒く塗りたいものです。
以前から持っていたのは、小でした。
プチ鯛長者になった私でした。
2 件のコメント:
あ〜♪ かわいいなぁ。
鯛の勢いと、波のゆったり具合が絶妙ですね。
色合いも好きです。
自分の仕事に定年があったら(笑)、第二の人生は
こういう張り子の人形や土人形を作るひとになりたいなー
と、春さんのコレクションをブログで見るたびに
妄想してます。
kuskusさん
もう第二の人生に踏み出してもいいんじゃないかと思います、でも二足のわらじでね(笑)。kuskusさんの張り子も見てみたいけれど、焼きものもやっぱり見ていたいから。
私もつくってみたいけれど、遅すぎました(笑)。高校の先生から今戸焼の再興に転じたいまどきさんを見ていると、土人形制作の世界も、どこまで昔の土にこだわるか、膠や顔料にこだわるか、やっぱりキリがないみたいです。まあ、どの世界も同じかもしれませんが。
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