映画上映会の前日の土曜日、りぃさんが、草刈りの手伝いに来てくれました。
りぃさんは、中島正さんの『自然卵養鶏法』(農文協)を読んで、養鶏をしようと八郷にやって来た方ですが読書家で、本を読む時間が欲しいからと、養鶏ではなくて週に三日ほどの草刈りで生計を立て、あとは読書三昧の暮らしをしている、草刈りのプロです。
りぃさんは、二つ刈り払い機を持っていて、一つにはチップソー、もう一つにはナイロン紐刃をつけています。その両方を使い分けながら草を刈るのです。
紐で草を刈ることができるのは知っていましたが、めんどくさそうだし、自分には無縁のものと思っていました。
ところが、すごい!
刈った後が、信じられないほど美しいのです。
金属のチップソーでは、石の際までは刈れないので、残った草は後で、鎌を使ってしこしこと切るか、抜くかしなくてはなりませんが、りぃさんが紐で刈ったあとは、石の際まできれいに刈れています。
とにかく、刈り跡が美しい。刈った草がそのまま残るのではなくて、粉々に砕けています。
りぃさんは、金属刃のときは軽装ですが、紐刃で刈るときは厚手のエプロンをかけ、顔の前には防護ネットを垂らす重装備に身を固めます。
刈り払い機の刃の近くに設置する飛散防止板も、普通のものより大きいのをつけています。というのも、小石や土が、どんどん飛んでくるからです。
りぃさんから紐刃で刈っていた時、5メートルくらい離れたところで刈っていた私のところまで、なにかが飛んできて、びっくりしたこともありました。
小石や砕石交じりのところでは使えません。
これが、チップソーで刈った跡です。
刈った草をチップソーの刃が片寄せるので、草が線状に残ります。ここの草は丈が低かったので、そのうち蹴散らかされてしまうので問題はありませんが、丈の高い草を刈った場合、いつまでも縞状に残り、次の草の生え方もむらになってしまいます。
紐刃を使うのは、チップソーを使うよりもっと注意深くしなくてはならないのはわかりましたが、出来上がりの美しさには魅せられてしまいます。
「刈ったなぁ」
という充足感で、草刈りが二倍も楽しくなりそうです。
というわけで、私も近々、紐刃に挑戦してみたいと思います。
ネットでどんなのを買ったらいいか調べてみましたが、いろいろあってどれがいいかわからないでいたところに、りぃさんがこれまでの経験に基づいた最適と思える部品を、メールで詳しく教えてくれました。紐はどこのホームセンターのいくらぐらいのもの、足元の汚れ防止カバーはどこで買う、などなどです。
今週デビューできるかなぁ、ちょっと楽しみです。
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