2018年6月27日水曜日

HAUSA


今朝は何の写真の準備もなかったので、西アフリカのハウサ人のことでも書きましょう。
ハウサは、ナイジェリア北部からニジェール南部に居住している、西アフリカの最大の民族集団のひとつで、3,500万人ほどが暮らしています。
農耕民ですが、商売(通商)に長けていて、西アフリカのいろいろなところで、行商をしていたり、市場でサバンナの特産品を売っていたりします。

1960年代に、ガーナのクマシに住んでいたころ、行商人が工芸品を頭に担いで、年に数回家を訪れてくることがありました。
中でもハウサの長老の率いるグループは珍しいものを持っているし、何より絵のような姿をした彼に会うのがとても楽しみでした。



ハウサの男性は、こんな藍染の衣装をまとっています。
真ん中の浅黄色に見えているところに首穴が開いていて、ここから首を出して着ます。袖は手よりずっと長いのですが、肩にたくし上げて着ます。
袖が長いことで、いざという場合、暑さ除け、寒さ除けになります。



衣装の首の周りには、手で細かく刺繍がほどこされています。
1960年代には、もうミシン刺繍されたものもありましたが、伝統的には手刺繍で、模様にどのような意味があるのか、どれも左半身に密度のある刺繍をして、右はあっさりとしています。



西アフリカでは、男性が布を織りますが、刺繍は男女どちらの仕事でしょうか?
ミシン刺繍なら男性の仕事ですが、手刺繍はどうでしょう。どちらもありうる気がしますが、わかりません。


あまり、実際に見た覚えがないのですが、白い衣装もあります。


はっきりは見えないけれど、白い衣装にも白糸で刺繍しているようです。


こちらは、藍染をしているハウサの男性です。
藍染は、日本でも虫除け効果があるので野良着などとして使われましたが、東南アジアでもアフリカでも、虫除けの染料として、好んで使われたようです。


ハウサの女性はどんな格好をしているのかと調べたら、こんな写真が出てきました。
背後にパレードのようなものが見えるので、マーケットマミーが市場に急いでいる図ではなくて、何かのお祭りのようです。







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