2020年7月11日土曜日

継ぎ当て

一緒に出掛けた夫が前を歩いているのを見ると、着ているシャツの肘に穴があいていました。しかも、両肘です。
新しいシャツを買うように言っているのですが、服装に無頓着なわりには、あれは嫌だ、これも嫌だで、なかなか思うような服に行きあたらず、気に入った服は着倒します。
「もう。新しいシャツを買いなさいよ」
「いいんだよ」
しかたない、手をこまねいていないで、肘当てをすることにしました。幸い、雨が降り続いて、時間があります。
袖は細いので、このままではミシンが使えません。母は、妹のモンペの膝の穴をふさぐとき、一旦、股下を解いて平らにしてからミシン掛けしていました。しかし、それは面倒、手縫いでなおすことにしました。


まず、平らなお皿を袖に突っ込んで、布をよくのばします。


そこに布を当てて、お皿を入れたまま、周りをかがります。


裏返して、破れたところを中に織り込むようにして綴じたら、ぐるぐると縫います。


運針は太い糸の方がいいので、こぎん糸はどうかと出して見ましたが、黒っぽい糸は持っていませんでした。
共布を使っていないだけでも目立つのに、白糸や柿色の糸を使ってこれ以上目立たせてはどうかと、黒いカタン糸(ちょっと太めの縫い糸)で縫うことにしました。


できあがりです。
裏から見れば、めちゃくちゃ汚い針目が目立ちますが、


表から見れば、あら不思議、絣地のおかげで針目はまったく目立ちません。
2枚、まったく同じシャツがあるので2枚ともなおしましたが、こんなシャツを着て出かけようとする人の気が知れません。





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