オリガ・グーセワさんのマトリョーシカは、前から知っていたけれど、関心がありませんでした。
好きになったきっかけはあったかしら?
何もなかったと思いますが、気がついたら気になる存在になっていました。
中でも、ミルクティーのような色だけで仕上げた「お茶の時間」が好きなのですが、7つ組のそれにはちょっと手が届かなかったことと、派手な色の、ゴロジェッツ柄の描かれているマトリョーシカの方が、オリガ・グーセワさんらしいことから、昨年、この黄色いサラファンの娘たちを手に入れました。
オリガ・グーセワさんは、ゴロジェッツの出身ではありませんが、ロシア各地のいろいろな模様を描いてみて、ゴロジェッツの伝統的な図柄が一番しっくりきたのだそうです。
ゴロジェッツは、モスクワに近いニジニ・
ゴロジェッツの伝統的な図柄の特徴は、赤、青、黒などはっきりした原色を使って、様式化された躍動的な動物や植物を描くことで、なかでも馬は、威厳と美の象徴とされています。
クジャクも、鶏も素敵です。
そして花も。
オリガ・グーセワさんは、たくさんのマトリョーシカを世に出している、五人の幼い子どもたちの、忙しいお母さんです。
2 件のコメント:
あー、これ、ゴロジェッツ柄というのですね…。
以前一度だけ行ったロシア、モスクワの観光客向けの市場で「ロシアの模様」の本を買い、ロシア語なので意味は分からないながらも、この本には色々な地域の伝統柄が地域ごとに描かれているのは確かで、この黒いボディーの馬や鶏の模様の頁も、項目は、言われてみればゴロジェツカヤ…と読めるのかも!と判明して嬉しかったです。
馬や鶏の描き方が、黒色で筆を運んでこのように描く、という順番が簡単に描かれているのですが、まあ、それを見ただけですいすい描けたら苦労はないです(^^;)。
伝統柄が若い人に受け継がれているのですね。
karatさん
karatさんもそうですが、マトリョーシカの尽きせぬ魅力は、轆轤の確かさもありますが、やはり筆遣いです。
「どうしてこんな細い線が、震えもせずに、一気に描けるのだろう?」
彼女は、マトリョーシカ作家として立つには、何か特徴がなければと思っていろいろな伝統柄を試したようですが、それも絵心があってのことですよね。
マトリョーシカ作家さんたちも、年を取ったら娘さんとかに任せたりしているようですが、やっぱり手が震えたりするのですかね。かくゆう私は、年取った今はもちろん、若いときから手が震えます(笑)。
マトリョーシカは100年ちょっとの歴史だそうですが、これからどうなるのだろう?セミョーノフは栄えているけれど、セルギエフ・パサードは寂れてきているそうです。こんな素敵なもの、いつまでも続いてほしいです。
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