手持ちの材の、最後の柾目の4メートル長さの杉を使います。
もう、15年以上前に、母屋の建具をつくるためにまとめて買ったものですが、予定したのにドアなしの場所もあって作業棟にも使えましたが、とうとうこれで使い切りました。
縦材は残り板から2本取れましたが、横材はできるだけ目の詰んだ端材をさがして、幅広だけど短い材を割ったりして2本取りました。
削ってみたら、まずまずきれいになりました。
といっても、保管場所に事欠いて、ビニールシートをかけただけで何年も置いていたせいか、あるいはもともとあったのか、所々虫食い箇所があります。
削ったら出てきた大きな虫食い箇所、もう虫はいません。
本当はこの部分だけ、別の木を埋め木すればいいのですが面倒です。まぁいいかと、このまま使います。
まず縦材の方に、深いほぞ穴を開けます。
最初の穴は抵抗も大きいので、角ノミ機のノミを上げたり下げたりしながら、一度に大きい負担がかからないように穴を開けるのですが、それでも煙は出るし、おがくずは手に当たると熱いほど焼けています。
横材を組み入れるためのホゾ穴ですから、上下2か所ずつ開けます。
そして、横材にはホゾをつくります。
それぞれ、板をはめ込むための溝も切っています。
枠ができたら、枠にはめる板を用意します。
夫が四阿(あずまや)をつくったとき残った短い切れ端があったのでそれを利用、足りない分は厚みのある端材を割いたりして、枚数を確保して、溝にはまる厚さに揃えました。板厚は15ミリにします。
節のある木もありました。
長さを切りそろえ、「あいじゃくり」加工をします。
見本用の端材で加工してみてから本番です。
組むときは、まず、縦材1本と横材2本をボンドもつけて、コの字型に組みます。
枠は倒れないように作業台に木を打って支えをつくり、立ててあります。
コの字型の枠に、あいじゃくり加工した板を、端からきっちり並べます。
上下に隙間がないように並べたら、残りの縦材をかぶせます。全部の板が溝に収まるように、両側から飛び出しそうにしている板を叩いたりしながら、きっちりはめ込みます。
これでドアは出来上がりです。
あとは、下端のタイルが水平でないので、それに合わせてドアの下端を少々斜めに切り、枠に蝶番で留めます。
問題は取っ手(ハンドル)です。なかなか、安くて気に入るのが見つかりません。
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