2024年1月16日火曜日
轆轤挽きの招き猫
轆轤(ろくろ)挽きの招き猫、高さ7.5センチです。
お腹に招き猫がいるのは初見、出逢えて嬉しいです。
お腹の中の招き猫は、土でできています。
『招き猫博覧会』(荒川千尋、坂東寛司著、白石書店、2001年)に掲載されていた、轆轤挽きの招き猫のお腹には、一対のこけしが入っています。
ネットで見かけた、お腹に恵比寿大黒の入っている招き猫は、耳の形や色の塗り方、黒い毛模様の位置、挙げた手の形、台座の模様、窓の周りが赤く塗ってあるなどの違いがあり、高さも9センチと大きいので、上2つの招き猫とは別の人、あるいは別の工房でつくられたものと思われます。
そして、我が家にいる、ちょっと小さめの猫は、お腹に招き猫がいるものと、同じところでつくられています。
この猫はお腹に窓はありませんが、台座を外すと、こけし(招き猫?)を隠し持っているものですが、手に入れたときからそれは失われていて、ありませんでした。
産地は、こけしづくりが盛んな東北だとは思われますが、どこでつくられたかは不明です。
首からぶら下げているのはどちらも千両小判です。
百両、千両、百万両、千万両、億万両など、小判の金額からも時代を知ることができると思われますが、肝心の「千両」がいつごろつくられたかを知らないので、お話になりません。おそらく戦後だとは思われます。
お腹の中に招き猫がいるものは、最初から招き猫がいたわけではなく、こけしが失われてしまったので、以前の持ち主が代わりに小さな招き猫を入れたということも考えられます。あるいは、こけしより招き猫の方がいいと思って、積極的に取り換えたとか? そういえば、お腹の中の招き猫は、手づくりの猫と見えなくもありません。
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4 件のコメント:
よく似た招き猫発見しました。長岡と書かれています。https://aucview.aucfan.com/yahoo/c1091167926/
わぁhiyocoさん
招き猫は温泉地で売られたものだったのですね!あのお腹はもしかしたら湯舟を表していたのかもしれません。
教えていただいた猫の胴に長岡と書いてありますね!ただ、別の地域でつくられた土産ものがいろいろな温泉地とか観光地で売られたこともよくあり、長岡でつくられたものでない可能性もあります。
こけしなど「挽きもの」の産地は何といっても宮城県ですが、福島県、山形県、秋田県、青森県などでもつくられました。
つくった人は楽しんでいたかなぁ?毎日何体もつくらなくてはならず、うんざりだったかもしれませんが、楽しそうと思ってしまいます!
ありがとう。
可愛いです。お腹の中はこけしよりも招き猫の方が惹かれます。
轆轤と言えば、10年以上前に訪問した輪島塗の木地師を思い出します。塗師の作業場はホコリが厳禁なのに対して、木地師の作業場は木くず等で埋まっていました。職人たちが自分の使い易いように改良した道具類がずらりと並んでいた事も思い出します。職人たち、作業場、そしてあの道具たちも無事だったのか・・・輪島塗の痛手も大きかった事と思われます。
reiさん
確かにお腹には招き猫がいる方がかわいいですね(^^♪
昨年暮れに「原発をとめた裁判長そして原発をとめる農民たち」という映画を観る機会がありましたが、その元裁判長の樋口さんがつくばで講演され、珠洲市が原発建設の候補地だったけれど市民の反対運動のおかげで凍結され、この度の地震で大事にならなくてよかったと話されたと新聞で読みました。
輪島の人たち、大きな被害をこうむりましたが、原発が凍結されていて本当に良かった。もちろん復興は大変ですが、きれいな空気や水があればきっと立ち直れる、そう信じています。
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