本棚にある、「メコン」と名がついた本を集めてみました。
簡単に紹介するつもりでしたが、何気なくマイケル・ヤマシタさんの『MEKONG』を開いてみたら、久しぶりに目にしたのは素敵な写真ばかりで、さっと全部を一回で紹介することができなくなってしまいました。
『メコンに死す』は小説ですが、それ以外はどれも写真がふんだんに載っています。
『MEKONG, A Journey on the Mother of Waters』(マイケル・ヤマシタ、TAKARAJIMA BOOKS、1995年)は、1993年にナショナルジオグラフィックから出された本を、宝島社がコピーライトしたものです。
30年近く前、私が働いていたNGOで、カレンダーに使わせてもらいたいと、日系アメリカ人のマイケル・ヤマシタさんを親しいカメラマンの方に紹介していただき、連絡を取ると幸い代理事務所が日本にありました。
マイケルさんはナショナルジオグラフィック専属のカメラマンだったので、本や雑誌に掲載されたすべての写真のオリジナルはナショナルジオグラフィック社にあって、マイケルさんの手元にはありません。ただ、似た写真が何枚もあるので、それを使わせていただいてカレンダーをつくることができました。
メコン川の中流以下の写真はよく目にしますが、氷河あり、雪山ありのチベット高原の源流となると、あまり目にすることがありませんでした。
中国に鵜飼いがあったこと、知りませんでした。これは、魚の取り方の訓練しているところです。
メコン川は流域の人々にいろいろな恵みをもたらしてくれますが、大河だけにそれを渡るのは大変です。吊り橋もあれば、
綱1本で渡るところもあります。
岸に広がる棚田。
雲南のエライ湖です。
中国を抜けたメコン川は、ラオス・ビルマの国境線となり、ラオスを流れ、タイ・ラオスの国境を流れます。
タイのパク・チョム。
ラオスのコーンの滝。
魚捕りの仕掛けをしています。
カンボジアのプノンペン郊外、この辺りでは川幅は1キロを優に超えています。
カンボジアのストゥン・トゥレンに建つかわいい家です。
土地神の祠はテラスの上に立てています。
というのも、雨季の増水時には、湖に浮いた家のようになってしまい、土地神を土の上に立てると水に沈んでしまうからです。
トンレサップ湖では、こんな大きな魚が捕れます。
これは、カレンダーに絶対使いたかった写真の一つです。
プラホク(魚醬)をつくるシーズン、漁業権は誰にでも開かれていて、大勢の人たちが牛車を連ねたりして、家族連れで泊りがけでやってきます。トンレサップ湖からプノンペンまでの広域で繰り広げられる光景です。
シルバー寺院を背景にした、プノンペンのボートレース。
全く覚えてなかったけれど、この本に私が見たのと同じお坊さまの写真がありました。
ヴェトナム、メコンデルタの写真は圧巻でした。
ほとんどの写真に人が写っている、とても素敵な写真集でした。
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