2020年10月19日月曜日

たくさんの動物に逢った

kuskusさんがブログで紹介していたミロコマチコさんの、「いきものたちはわたしたちのかがみ」展を観に行ってきました。



作品から、動物や植物が飛び出してきているような勢い。



写真を撮ってもいい部屋の写真だけ並べていますが、どれも山形ビエンナーレに出品された「あっちの耳こっちの目」の、以上は「うさぎのおはなし」です。


とりのおはなし。右にちらっと見えているのは、カモシカのおはなし。



コウモリのおはなし。


ヘビのおはなし。


クマのおはなし。

ときおり、クマが人を襲ったというニュースを聞きますが、ニュースはいつも、「クマを駆除しました」という言葉で締めくくられています。
クマだって人が怖い、昔は人はクマのことをもっとよく知っていて賢く棲み分けていたというお話を、先日「オオカミ展」で聞いたばかり。防潮堤をつくったために人は津波を予知する能力がなくなったという話と酷似しています。情報だけに頼って、クマをやり過ごす知恵がなっているだけでなく、クマは怖いという先入観だけが植えつけられてしまっているのでしょう。


地球は人間だけのものじゃないのですが、私たちはすぐそのことを忘れそうになります。そんなことを思い出させてくれる、ミロコマチコさんの作品でした。

ものすごい量の絵や絵本の原画などあり、見ごたえがありましたがどっと疲れて、常設展を見る元気がなくなって帰ってきてしまいました。
ヘーリット・トーマス・リートフェルトの、「赤と青の椅子」があったのに。






6 件のコメント:

かねぽん さんのコメント...

おはようございます。
ミロコマチコさんってどこかで聞いたことがあるなと思ったら、僕の好きな教育テレビの番組「コレナンデ商会」の美術を担当している人でした。
宇都宮で展覧会があったんですね。

さんのコメント...

かねぽんさん
まだ間に合いますよ(笑)。ちょっと遠いかな?
作品がいっぱいあって、エネルギーが伝わってきて、見ごたえがありました。山形で2018年にミロコマチコ展が行われたのだから、また山形ビエンナーレであるかもしれませんね。
今年の「魅力ある県」のランキング、7年ぶりに茨城が最下位から脱して、今年は栃木県が最下位になったそうです(笑)。これは「観光客が少ない、観光客がいなくても暮らしていける地元が豊かな県」のランキングとしたらたぶん上位を争う2県だと思うので、私としては茨城万歳、栃木万歳です。

rei さんのコメント...

又もや偶然ながら、宇都宮美術館では、コレクション展<アトリエという「真空」 三岸好太郎 蝶と貝殻とバウハウス>が同時開催されています。三岸好太郎が亡くなる直前まで、山脇巌(バウハウス留学)と共に設計し、亡き後に妻三岸節子が実現したアトリエは、未だ中野区に現存しています。数年前からこのアトリエの維持活動のお手伝いをしているので身近な存在です。

宇都宮美術館に行く予定は無かったのですが、ミロコマチコさんの展示に魅かれて行きたくなりました。

夫の実家も茨城県に在り、私にとっても第2の故郷。最下位と聞くたびに複雑な思いでいましたが、春さんの指摘に納得です。それでも現在の若い町長は、隈研吾に公共建築の設計を依頼するなど町のアピールに力を入れています。

hiyoco さんのコメント...

この前藤沢の新林公園に行った時、いつも通る脇道がスズメバチの捕獲駆除中で通行止めになっていて、捕獲駆除っておかしくない?とモヤモヤしました。人間の都合で谷戸を公園にしたのに、クヌギに集まって何が悪いとスズメバチは思っていると思うのです。
ミロコマチコさん、初めて知りましたが、とっても素敵な動物たちですね!

さんのコメント...

reiさん
そうでしたか。
何も知らず、ただミロコマチコさんの絵だけ見て、見終わったらまったくエネルギーがない状態になってしまいましたが(笑)、知っていたら見たかったです。
三岸節子のアトリエ、素敵ですね。いかにもバウハウスらしい。ただ、私は昔、夫の設計した庇のないコンクリートの家に住んだことがあって、日本の風土に合わないで閉口したので(雨のときに窓を全部閉めなくてはならないとか)、ちょっとごめんです(笑)。
それでも、三岸節子のアトリエは鉄サッシを使っているようだから、雨漏りなどもひどくはなかったのでしょう。私が住んだ家は木サッシで、腐って雨が漏りました(涙)。

さんのコメント...

hiyocoさん
私もこちらに来てから、ミツバチはもちろん、アシナガバチくらいなら周りで飛び回っていてもちっとも怖くないと知りました。
ただ、公共の施設だと、ハチの習性を知らない人も来るだろうし、責任問題があるので、ことが起こらないように先回りして安全策を取るのでしょうね。
昨日だったか、鷹匠を呼び、タカで団地に群がる鳩を追い払っているテレビを観ました。団地に空き家が増えてベランダの掃除が行き届かない。ハトは糞がそのままたまっているところを安全と認識して集まる、というようなことを言っていましたが、糞が落ちるところが土ならちゃんと分解されるのにと思いました。
動物にとって理不尽なことは、いっぱい転がっています。私もイノシシを嫌がっているし(笑)。