骨董市で、がんこ屋さんから、木製品一箱まとめて買いました。
「いらないものは、捨てればいいじゃない。安いんだから」
その通りです。
そもそも、
「これなあに?」
とたずねたのが発端でした。
なんだか、わけのわからない木片がわりと気になります。
「お菓子の型だよ」
「えっ?」
なんと、木片の両端に、小さな型が彫ってありました。
練り切りなどを、薄くのばしてこの型で抜いて、お菓子の飾りにしたのでしょうか?
チドリの反対に彫ってあるのは、水鳥です。
まん丸いものもありますが、みかん、梅、松などもあります。
小麦粉を水で溶いて、食紅を混ぜ、薄くのばして型抜きしてみました。
小麦粉は弾力性が強く、適切な材料ではありませんが、練り切りをつくってみるというわけにもいかず、しかたありません。
それでも、なんとか抜けました。
小さい型なのに、丁寧に彫られていることがわかります。 お菓子の飾りにしたら、素敵だったことでしょう。
型に、生地をしっかり詰めるためのヘラは、ちょっと欠けているので、カンナで削ってみるつもりです。
このお菓子の型には蝶番がついています。
折りたたんで、留め金を留めて、ピラミッド形にします。
木ベラを使って型に生地を詰め込んで、型を開くと、お月見団子を五段積み上げたようなお菓子ができあがるというわけです。
手抜きと言おうか、反対に手をかけすぎと言おうか、いったいこのお菓子はどんなときに使われたのでしょう?
中に餡を入れておいて、一人で食べるには大きすぎるし、みんなで食べるなら、丸いお団子を積んでおいた方がずっとよさそうです。
使われたものに比べると、使われていないものには、なにか重みが足りません。
この匙は、薪ストーブ行きかなぁ。
竹しゃもじと、ごはんの型も、たぶん薪ストーブ行きです。
餡を練るヘラは、洗ったら全部きれいになったので、そのまま使います。
竹ベラがたくさんあります。
これもお菓子屋さんの道具だったのでしょう。
きれいなものは、もうちょっと形を整えて、銘々用のバターナイフにどうでしょう?
そして、欠けたり、焼け焦げたりしている竹ベラは、加工用にとっておきます。
とりあえずこれを使って、欲しかった魚網針をつくってみるつもりです。
魚網針が、できるかな?
こんな形のものです。
あぁ、憧れの魚網針。大好きな魚網針。
まあ、努力しだいですね。
4 件のコメント:
春さん、こんばんは。
先日は、ブログ訪問&コメントありがとうございました。こちらも初めてコメントさせてもらいます。
春さんのお宅には、本当に素敵な味のあるモノたちがたーくさんありますね。
このご飯の型、中学生の時に毎朝自分でお弁当を作って学校へ行っていたとき重宝しました。なつかしいです。
最後の魚網針は、おもちゃの機織でよく使いました。春さんは何に使われるんですか。
HIROKOさん
遠路はるばる来てくださいましたね。ありがとうございます。
そうですか。ご飯の型、私も昔使いました。取っておこうかな。食べやすいし、ごまを振ったりすればご飯のおいしさが増しますよね。
プラスティックの魚網針は、やはり織物に使いました。大きい織り機ですから、よこ糸を端から端まで渡すときは、杼を使いましたが、つづれ織りとか、透かし織りなどで、別の糸を部分的にくぐらせるとき、魚網針を使うと便利でした。
昔は漁師さんは魚網針も竹で手作りしたのでしょうけれど、今はみんなプラスティックを使っているのかもしれません。
竹の魚網針は、プノンペンのお店で見かけて、欲しかったのですが、ディスプレイ用だと断られてしまいました(笑)。けっこう世界共通の形をしているようですよ。
はじめまして。
画像検索からこちらのブログにたどり着きました。
はなと申します。
私は和菓子職人を夢に現在修行中です。
画像にあります千鳥(他)の押し棒をずっとさがしていました。
無茶を承知の大変あつかましいお願いなのですが、そちらの押し棒を売っていただくことはかなわないでしょうか・・・。
はじめてのコメントでこのような不躾なお願いをして申し訳ございません。
お返事いただけますと嬉しいです。
はなさん
初めまして。コメントありがとうございました。
はなさんのお気持ちはよくわかります。私も欲しいものがあったら、なんとしても手に入れたいと思う方です。それに我が家ではこの型はただの飾りですが、はなさんの手に渡れば活用していただけるかもしれません。
でも、ごめんなさい、やっぱりできません。でもこれだけは言えます。強く念じていれば、いつか必ず出逢えますよと。
素敵なお菓子ができたら、またご一報ください。私は伊勢エビの練り切りが好きです。
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