カンボジアの、どこででも見かける風景です。
村の入口には、たいていこんな門が立っています。
これは村の門であると同時に、村にあるお寺の門でもあります。
よくある門飾りは、アンコールワットを模したミニチュアですが、もっと楽しく飾りつけた門も見かけます。
この村の門には、彩色した鳳凰や天使も飾ってあります。下の段の鳥は旗まで持っています。
天使は、村の方に向いて座っているのと、外に向かって座っているのが背中合わせ、対になっています。
別の村にある、小さなお寺です。
お寺はみんなの寄進で建てます。基礎ができたとき、あらかた建ち上がったときなど、必要に応じて、節目節目に資金を集めるためのお祭りを開きます。
お祭りのときは、床の一角に井戸のような大きな穴を開けてあり、集まった老若男女はその穴の中にお金を投げ入れます。深い穴はたちまちお金でいっぱいになります。
もとは、大切なものを埋めて、それをお寺の石づえとした習慣が転じたものです。
近隣のお寺からもお坊さまたちが集まり、何十人ものお坊さまが皆の幸せを祈りながら、お寺の周りをまわります。そして、それを取り囲む人々は、お坊さまたち一人一人が肩から下げた鉢に、競ってお金を入れます。
お祭りに参加するときは、新しい小額紙幣をたくさん用意しますが、200枚ほど持って行ってもすぐなくなります。境内のあちこちにもいろいろな神様や仏さまが飾ってあり、そこにもお布施を置くからです。
その日は、参拝者を目当てにたくさんの私設両替屋が来ていて、なくなると両替してくれます。
お寺の建設に貢献すればご利益が大きいので、人々は遠くからもやって来ます。小さいお寺もその日ばかりは、人、人、人の大賑わいです。
お寺に上るときはどこでも、階段を上る前に履物を脱いで、裸足で上ります。
数段から十数段の階段を上るようにつくられていますが、階段のとりつきには、たくさんの頭を持つ蛇の神様のナーガが鎌首を持ち上げていて、上にいくに連れて、ナーガの身体が手すりになるよう、飾られています。
そして柱という柱の最上部には、天使が飾ってあって、まるで天使たちが屋根を支えているようです。
このお寺には風鈴が下げてありませんが、軒下にずらっと風鈴を並べて下げてあるお寺もあります。風が吹くたびに、涼やかな鈴の音が鳴り渡ります。
アンコール遺跡群では、象やガルーダなど、たくさんの石像が建物を飾っていますが、その伝統は、今でも随所に脈々と受け継がれています。
この学校の制服を着た男の子は、灯りを掲げています。
そしてもう一人。
職業訓練校の入口の門灯です。
ちょっとしたところを美しく、しかも立体的に飾っているおもしろさ。
ゆったり、ほっこりする、カンボジアの風景でした。
4 件のコメント:
春さーんブログ開きませんですよ。
昭ちゃん
ブログの右の方に、自己紹介とか書いてある一番下の方に、マイブログリストというのがあります。そこに「私の拾いもの」と出ていますから、そこをクリックしてみてください。
nspiuni69PCはうといので印刷すました。
お助けガールがきてから見てもらいます。
昭ちゃん
了解です。海ボタンは拾えませんでした(笑)。年期が違う、年期が!!
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