今年は何だか忙しいので、籠玉は上げないのかと思っていましたが先週、突然上げることになりました。
ユンボを竿の元にあてがい、ウィンチで引っ張っていたワイヤーをゆっくり緩めながら竿を倒しました。
かつて、初節句の家では、竿を立てるのも降ろすのも、村の男衆が総出で手伝い、そのお礼に酒や食事をふるまったというのですから、子どもの節句を祝うのも、大掛かりなものでした。
劣化しないように降ろしておいた籠玉を竿の先に嵌めます。
籠玉は、茨城県の太平洋岸独特の、鯉のぼりの竿の先端につける飾りです。
今年も鯉のぼりの季節になり、矢羽車だけではなく、籠玉が上がっているのも見かけます。ただ、ほとんどの家は、籠玉を上げたら上げっぱなしなので、籠玉が傷んでいます。
我が家でも経験しましたが、そのままにしておくと、籠玉は小さな玉から傷んで、折れてなくなり、三年も経てば、大きい玉だけになってしまいます。
だから、籠玉を見ると、初節句か二年目か、あるいは三年目かわかってしまいます。
紐を通す金具もつけました。
籠玉をつけたため、竿の先が重くなったので、竿はゆっくり上げても上下にしなり、立てるのは倒すより神経を使います。
竿はもう4年目、劣化もちょっと心配です。
この籠玉をつくってくれた吉田平さんは今年は85歳になられたはずです。
同じ町内に住む若い籠師の勢司恵美さんのブログを読むと、吉田さんに、
「籠玉だけは引き継いでほしい」
と言われたとか、つくっていらっしゃるので、頼もしい限りです。
6 件のコメント:
青空に最高ですね、
でも揚げるのが大変だー
この庭だったら日時計を作るバイ。
昭ちゃん
大変でしたよ(笑)。
でも、これまで何度も立てたり寝かせたりしているし、一人がユンボを操り、一人がチェーンブロックの昇降ボタンを押して、けっこうシステマティックにはやっています。
鯉のぼりは、最初は木綿にこだわっていました。でも木綿は重いし、雨に濡れたりしたら始末に負えません。というわけで、木綿の鯉のぼりはアメリカに帰る人にあげてしまって、いただきもののナイロン製の鯉のぼりを楽しんでいます。
日時計かぁ。季節によって違うのは、どうするんだろう?
江戸時代からありますね、(短冊型)
遊びでいいんじゃないですか、
暗くなれば寝る陽が射せば起きるの生活です。
昭ちゃん
そういう意味では、日の出も日の入りもしっかり感じながら暮らしています(^^♪
日時計はつくっていないけれど、日時計があるみたいなものです。まぁ、夜明けは早くなり、起きるのがちっともおっくうではなくなりましたね。
最近は5時過ぎに起きているけれど、これからは5時前起きとかになります。
今月から 笠間『ツクルイエ45』にて、勢司恵美先生の竹教室通い始めました!
大分で学ばれた先生 地元(茨城)の職人さんたちの技を継承すべく竹に向き合っている様子が ブログからもうかがい知れますね!
先日の投稿でも 籠玉を納品せれてたご様子が。。。
身近で あの籠玉が2つも見られるのは 嬉しい限りです。(H邸にもありますよね!)
(デコ和菓子作りにもはまっている Nです。)
まる。さん
コメントありがとう。
わぁ、よかったですね。竹のひご取りができるようになったら、いろいろつくれますね。
こうやって気さくにワークショップや教室を開いて、誰にでも技を伝授して、竹を活かしていく、素敵なことだと思います。
昨年、吉田平らさん(勢司さんのブログに出てくる職人さん)のところに行ったら、東京へ出すとかで、創作的なものを編んでいらっしゃいました(笑)。若い勢司さんの方が伝統を見据えていて、吉田さんが遊んでいらっしゃるのが面白いと思いました。
勢司さんは廣島一夫展で、ちらっとだけお見かけしたことがあるんですよ。
籠玉、もっと強いといいんですが、なかなか。小さい玉がつくるのも手間だけど、壊れやすくて、特に上げたり降ろしたりするときが要注意、我が家のも3本折れて補強してあります。
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