2025年8月20日水曜日

コンクリート打ちを見学しました


昨日は、f邸の擁壁のコンクリートを打った日でした。
常々、コンクリート打ちに関心があるものの、関係ない現場では近づくこともできず、f邸なら見学できるかと、いそいそと見に行きました。手前にコンクリートミキサー車、その後ろにはポンプ車が来ています。


ポンプ車は、コンクリートミキサー車から出てくる生のコンクリートを、ホースを使って必要な場所に流す機能を持った車です。ポンプ車が開発される以前は、生のコンクリートを一輪車に入れて運んだり、高いところにはバケツに入れ、滑車を使って持ち上げたりする、人が大勢必要なきつい作業でした。
東京タワー建造の映像を見ると、たくさんの人(おそらく出稼ぎ労働者)が、重いコンクリートを一輪車に乗せて、足場の悪い高いところを走り回っています。

我が家の建設では、全工程のうちコンクリート工事にかかった期間が一番長くて、母屋で5年、作業棟で1年以上かかりました。その間、おそらく10回を下らないほどコンクリートを打ちましたが、あまり高さのないときは別料金のポンプ車を頼まず、息子や友だちに声をかけてバケツリレーをしたので、思い出してもぞっとするほど大変でした。


さて、型枠の向こうに立つ3人の、右の人はホースの先を持ってコンクリートを流し入れている人、その隣はバイブレーターを使って、生コンクリートに振動を与えて、隅々までコンクリートが届くようにしている人です。
左の白い帽子の人は、擁壁の低い部分の高さまでコンクリートを流し入れたら、そこに蓋をしたりしようと待ち構えている人、手前にしゃがんでいるのは、コンクリートがしっかり流れるよう、ガタガタする電動の機械を持って、型枠に振動を与えている人です。


私たちは、こんな機械があることも知らず、何人もで金槌やゴム槌で型枠をひたすら叩いたのに、ここでは一人で電動で振動を与えています。
彼の後ろに見えるのが、一つ上の写真で白い帽子の人が待ち構えていた低い部分です。


生のコンクリートはすぐ固まり始めるし、水のようにあふれたりしないので、私たちは低い部分は入れ方を加減しながら上端を閉めずに打ちましたが、専門家の彼らは、この高さまでコンクリートが入ったのを見届けた後、蓋をして、2つあけた穴にアンカーボルトを差し込んでいます。


そして、コンクリートが安定してから、アンカーボルトは必要な高さに差し込んでいます。
ちなみに、私たちがずっとやっていた、アンカーボルトを止める方法は、木でつくった支柱にアンカーボルトをぶら下げるものでした。


1台目のミキサー車が終わった後の擁壁の上端です。ここで私の見学は終了したのですが、この上に、おそらくレベラーという柔らかいコンクリートを足して、上端面を平らにしたのだと思います。
コンクリートを打った後、右下のタオルをかけている鉄パイプと、左の斜めに支えている鉄パイプとで、擁壁を垂直に立てるために、天端の位置を微調節します。もともと、型枠を垂直に立てておいても、生のコンクリートはとても重いので、流し込むとどこかに力がかかって多少傾いたりすることがあるので、どちらの鉄パイプもねじを切ったものが使ってあり(最後から2番目の写真参照)、これを廻して修正できるようにしています。
さすがプロ、私たちは多少の誤差には目をつぶりました。







 

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

AFです。興味深く読みました。
ありがとうございます。
真夏のコンクリート打ちは時間との勝負もあると思うので、現場は緊張されてたのではないでしょうか。行ければ良かったのですが…

さんのコメント...

afさん
夏だからあっという間に固まるというわけでもないので、余裕綽々に見えました。職人さんたちはみんな扇風機つきの服を着て、防御していました。友人の測量会社の人たちが、あの風を送る服の下に背中の首元と脇の下に保冷剤が入れられるヴェストを着ておくと涼しいと話していましたが、そうしているのかどうか。
私たちが打ったときは、下からもれたり、型がコンクリートの重みで開きそうになったり(笑)、毎回バタバタしましたが、さすが専門家、優雅(?)に作業していました。2台目のミキサー車がなかなか来なかったので帰ってしまって、仕上げは見られませんでしたが.....。
今日あたり型枠を外すのかな?
型枠は考えて作っておかないとなかなか外せず、早めに取った方がいいのに、我が家では何か月も放置したこともあったりして(笑)、コンクリート打ちは面白かったけど、力仕事なのできつかった思い出があります。