母屋の壁を張ってから、10年以上経っています。
その後、作業棟の壁を張りましたが、なにせ作業棟は住む空間ではなかったので壁のつくり方も違い、住宅の壁の張り方の手順をすっかり忘れていました。
そのため、間柱を立てて外壁を張ったあと、何も考えずに断熱材を入れて内壁を張ろうとして、はたと気づきました。内壁の下には幅木(はばき)を置くのですが、幅木は床を張ってから設置します。そして、床を張る前には根太を整えなくてはならないし、今回は根太に蓄熱材のアクアレイヤーを取りつけることになっています。
やれやれ、内壁を張るのはずっと後です。
アクアレイヤーの図面を見ると、東西に通して長い水の袋を置くのではなく、短く切って部屋ごとに入れること、またクローゼットなどの下には入れないことがわかりました。
ということで、次の作業として、間仕切り(室内の壁)をつくることにしました。
写真の中央あたりにホゾ穴が見える |
プレカット屋さんが、壁になるところには土台と梁にホゾ穴を開けてくれています。ここに、幅が45ミリで奥行きが55ミリの間柱を立てます。
ホゾ穴は深さが60ミリ以上ありますが、私が間柱の上下につくるホゾは、上が30ミリ、下はわずか10ミリです。
間柱を収めるために、上下とも長いホゾでは、施工が物理的に難しいのです。
土台のホゾ穴には、間柱が入っていくようにスロープをつけます。
写真の左からホゾ穴に向かって彫りたいところでしたが、柱が迫っていて、左からではノミを玄能で叩くスペースがありません。というわけで、仕方なくホゾ穴の方からスロープを登って行くように彫りました。
間柱の上部の30ミリのホゾを、梁のホゾ穴に突っ込んでおいて、下部の10ミリのホゾを土台のスロープをたどらせながら、ホゾ穴に収めます。
木は包容力(?)があり、少々きつくても受け入れてくれます。間柱材を叩き込むと、土台と折り合いをつけながら、少しずつホゾ穴の方に寄っていきます。
どうせ床下になって見えないので、脇に切り込みを入れて間柱を横から押し込んでもいいのですが、壁と並行にスロープをつくると、壁の中に納まって、まったく見えなくなるし、強度も出ます。
間柱が立ちました。
真ん中の独立した間柱だけでなく、柱に沿っても間柱をつけ、強度を出すために土台や梁にも間柱をつけます。
ホゾ穴に差し込んだ間柱はビスで留めますが、ビス留めしなくても一旦はまったら、地震などでも飛び出す心配はありません。
昨日、土曜日の朝の作業を始める前の写真です。居間から、子ども部屋と主寝室を見ています。
そして夕方の写真、主寝室と子ども部屋の間の壁に間柱を設置しました。
大引の上に渡した足場板などを整理しながらの作業、少しずつ室内の姿が見えてきます。
それにしても、早く上の三角の部分を塞がなくてはならないのですが、足場板を動かさなくては作業できず、力持ちのKさん待ちです。
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