2013年1月25日金曜日

折り紙のくず入れ


 
昨夏、母が半月ほど我が家に来ていたとき、一緒に妹のもんぺを縫いました。
そのとき、母はくけ台、指抜き、待ち針など様々な裁縫道具を持参してきていましたが、その中に、折り込みちらしの広告紙で折った箱がありました。
いったい何にするつもりだろうと見ていますと、作業台(あのときは食卓)の上に置いて、糸屑入れにしていました。

私も時々裁縫することがありますが、細かいゴミがたくさん出るので、身近に屑籠を引き寄せておくか、あるいは作業台の片隅にゴミをまとめておいて、後から片づけるかでした。
ところがそのときは、糸を切ったりすると、母がさっとその折り紙の屑入れを差し出してくれました。 とくに縫ったものを解くとき、小さな糸屑がいっぱい出ますから、すぐわきに小さいくず入れがあると、散らばらず、手をたいして伸ばさなくても片づけられて、とても便利でした。
いっぱいになれば、その都度ゴミだけ屑かごに捨てて、最後には箱ごと捨てればよいのです。

先日、縫物をしていて、例によって屑籠を引き寄せたり、そこいらに散らかしたりしていたのですが、ふと母の屑入れを思い出しました。


何度も折ったことのある箱ですから、簡単に折れるだろうと思ったのに、あれっ、折れません。しかたなく、自分で折れる箱を折って、屑入れとして使いました。

その時はそれで済みましたが後日、何度も折ったことがある、あの箱の折り方を思い出しておきたくてネットで検索すると、あっけなく折り方が見つかりました。
なんて便利な世の中になってしまったのでしょう。


これ、この箱です。
途中まで、鶴と同じ折り方だと考えたまではあっていたのですが、その先を忘れていたのでした。
べつに箱であれば何でもいいのですが、思い出してすっきりしました。


というわけで、その次に縫物をしたときには、広告紙でつくった屑入れを使うことができました。


2 件のコメント:

toki-sapp さんのコメント...

くずかごなのに、「折り方が難しくて美しい方の」箱を採用されているのに、おかあさまの美意識を感じました。
「かもめ食堂」を見た息子にせがまれて、ネットで「跳ねるカエル」を検索して折ったことがあります。便利ですよね。

私がくず入れを折るとしたら、真四角型で取っ手がついているような形になる簡単なものです。紙風船と途中まで同じ作り方の、畳むとホームベース型になるやつ。
新聞紙ででっかく作って(まるで紙鉄砲のように)、卓上で食べたミカンの皮を捨てるのに使っていました。
糸くずはもっぱら裁縫箱の蓋という横着ぶりですが母は今でもこの箱を使っています。

キッチンでは粉類を計量するのに使うというアイディアもどこかで読みました。それいいかも!と思ってやってみましたが、折り目に粉が引っかかり、ちょっとやっかいだなと思いました。

さんのコメント...

toki-sappさん
toki-sappさんのお母上も折り紙の屑入れを使っていらしたんだ。折り紙の箱にそういう使い方があるなんて、知りませんでした。一緒に暮らしていた時代には母はどうしていたのでしょうね。全然覚えていません。
取っ手がついている箱って、私が「お三宝」と呼んでいたものです。懐かしいなぁ。「お三宝」も長い間つくったことがありません。
折り紙の箱は畳めるというのもミソ、裁縫以外にも使えるかもしれませんね。