2013年3月5日火曜日

おもちゃづくしの布


「かわいいねぇ」
骨董市で犬好きのがんこさんが持っていた、モスリンの端布です。 ちょっとだけ綿が糸の端に残っていましたから、綿入れ一つ身の着物だったのでしょうか。
模様はおもちゃづくしで、本物(?)の仔犬のほかには、折り鶴、馬、さいころ、太鼓、舟、独楽、だるま、タイ車、刀、鳩車などが描かれています。


紙の兜、矢と的、紙風船、風ぐるま、笛、雪うさぎの「飛んだり跳ねたり」も見えます。
それにしても、かわいいわんこたちです。


長さがわずか80センチほどの布で、もちろん鋏は入れられません。
どこからどこまでもかわゆくて、なごみます。
額に入れて飾りたい気もしますが、もう家には空いている壁がありません。


かわいい布といえば、以前人形の服をつくろうかと買っておいた、うさぎとおもちゃの布があります。やはり並幅(着物用の反物の幅)で60センチほどの布です。
もっともどちらの布も並幅とはいえ、片方の端が「みみ」になっていないので、工場で織られた、もとは広幅の布だろうと思われます。


うさぎは、ちゃんちゃんこを着ないで、ワンピースを着ていますから、さほど古くない布です。
風ぐるま、糸巻き、紙風船、折り鶴、もう一つは折り紙のやっこさんでしょうか?
小さい頃よくやっこさんを折って、同じような折り方の袴をはかせて遊びました。そういえば、もう長いこと折っていません。

これもモスリンか、それともちょっと重いから、綿との混紡のようです。端をちょっと切って燃やしてみればすぐ判明しますが、切るのを惜しんでいます。


4 件のコメント:

はっと さんのコメント...

なんてかわいい布!これは鋏入れられないですね。柄に惚れこんで買ってきた布は、裁ってしまうと柄の配置が途切れてしまい、元の賑やかさや美しさが半減してしまいます。うちの息子もそうして買ってきた布、何枚もそのまま残しています。はじめは袋を作るつもりで買ってきていたのにね。わんちゃんは、チンでしょうか。昔からチンは、よく図柄になっていますね。殿様や姫が飼っていたからでしょうか。シバ犬もかわいいのに。笑。

さんのコメント...

hattoさん
黒い模様はチンとして、黄色っぽい犬はなんでしょう?シバ犬って確かにかわいいですね。絵にもなります。

昔の小さい子どもの着物には、本当にかわいいものがあります。買っても何にもしないのに、ついついためたりして。でも、気に入ったものにはめったに出逢わないのが、散財しないで救われるところです(笑)。
こんな布は、思い切って使うと、必ず後悔しますから、後生大事に眺めているのが無難です。

はっと さんのコメント...

黄色いワン子は、ポチですね。きっと。笑

さんのコメント...

はっとさん
あはは、ポチでしたか。家の猫の名前をつける時、タマにしようか、トラにしようかと悩みましたが、犬にポチの選択はありませんでした。
でも、近所にいましたよ。でっかいポチが(笑)。