2016年9月19日月曜日

万屋さん

泊まり客があるので、脱衣場の乱れ籠の中を整理しました。
普段、洗濯機の上の棚に置いていて、タオルやらシャワーキャップやら入れていますが、お客さんとなると中を整理して、お客さん用のタオルだけにします。


長い方が53センチくらいあります。

この乱れ籠は、ひたちなかに行く途中の汐ヶ埼の道路わきにある何でも屋さんからきたものです。
その店の外の窓の下には細い縁台が置いてあって、店を開けているときは、そこに数種類の籠が並びます。箕、肥料籠など、昔からの籠ばかりで、何度か入ってみました。

この数年は目新しいものを見ることもないので、店の前は素通りしてしまいますが、縁台に籠が並んでいるかどうかは必ず確認して、並んでいると、なんだかほっとしています。
店番は、いつも年配の女性だけ、他のお客さんに出逢ったためしはありませんが、田植えの季節には田植えの季節に必要なものが、刈り入れの季節には刈り入れの季節に必要なものが並んでいるようでした。

さて、この籠は、売り物ではなく、室内で商品を並べている籠でした。
同じものが欲しいと言うと、もう何十年も前から、この籠は扱っていないとのことでした。


では、差し支えなかったらこれが欲しいと言ってみたら、長年使ったものだからと、500円で譲ってくれました。
 

以来、洗濯機の上の棚に陣取って、役に立ってくれています。
それにしても、各町、各村にあった何でも屋さんさんは、ほとんど消えてしまいました。

さて、先日骨董市に行くと、
「ビー玉いいらない?ちょっと珍しいでしょう」
とおもちゃ骨董のさわださん。
「いらない。前にも同じようなのを持って来たじゃない」
「じゃぁ、このおはじきは?」
「それもいらない。ガラスの独楽はないの?」
ガラスの独楽はたくさん持っているというのに、それでも訊いてみました。

「ないなぁ。何でも屋も、駄菓子屋もみんなコンビニになっちゃったからね」
そうか、魔法のようにいろいろな昔のおもちゃを集めてくるさわださんにしても、観光地土産のこけしのような、一般家庭から出てくるものは別として、何でも屋さんのデッドストックなどは見つけにくくなっているようでした。










8 件のコメント:

昭ちゃん さんのコメント...

昔の物にこだわり笑われている私ですが
昔銭湯にあった丸い脱衣かごって懐かしいです。
今はロッカーですからね。
脱ぐときはかごを反対にしてトントンと、
「虱を落とすため」
 アッ虱の説明がいる時代ですねー (笑い)

さんのコメント...

昭ちゃん
あの、丸い脱衣籠はけっこうな人気のようで、先日も骨董市で見ました。地域によって、細い竹でつくっているの、籐(ラタン)でつくっているの、ワラビでつくっているのなどあったようです。
昔はノミを落としたのですか、知りませんでした(笑)。ロッカーになる前には、四角い籠になっていませんでした?脱衣籠も消えましたが、衣桁と乱れ籠も消えました。
丸い籠は、自分の家で使うとなると、ちょっと大きすぎて邪魔な感じがします。みなさん、脱衣所ではどうしているのかなぁ?我が家では洗濯物は洗濯機の中に、また着るものは洗濯機の上に置いて、脱衣籠は使っていません。夫に脱衣所とか更衣室の概念が欠落していて、脱衣所はそう呼べるほどの場所でなくて、ただお風呂の入り口と洗面所と洗濯機にはさまれた半畳に満たない空間ですから(笑)。

昭ちゃん さんのコメント...

「しらみ・虱」髪につくのを「毛しらみ」
軍隊当時下帯に並んで卵を産み
日向ぼっこするとぞろぞろ、、、
飛ぶのが「のみ・蚤」
柱の割れ目から夜登場するのが「南京虫」で
戦後DDTに駆除されました。(笑い)
 今は別の意味で抗菌グッズも怖いです。



さんのコメント...

昭ちゃん
頭にDDTの粉を掛ける映像がありましたね。
タイの田舎の村だったか、お猿よろしく、子どもの頭の虱をさがしてとってあげたことがあります。結構虱を取るのが好きだけど(笑)、自分にはついていないからですね。
その昔、夜にノミは一匹いると、寝られませんでした。暗いからなかなか捕まえられないし。母は白いシーツの上にパジャマを置いたりして、ノミさがしの名人でした(笑)。

hiyoco さんのコメント...

蚤は見たことありませんが、シラミならいつでも息子の頭にいますよ(笑)!私が子供の時はいなかったようで親はびっくりしていましたが、アタマジラミは今の幼稚園や小学校では珍しくありません。1年生の頃見つけた時には泣きそうでしたが、もういまや普通。息子も自覚がないので全く気にしないし。しらみシャンプーをやってもあまり効かないし、すぐ友達からもらってきてしまうので、定期的に専用の櫛で漉き取っています。私や夫には移ってこない様子から、よほど息子の頭の住環境が快適らしい。中学になったらいなくなったよ、と友達が言っていたので期待しています。ヒトの頭でしか生きられないアタマジラミなのに、脈々と生き延びてきたしたたかさにちょっと感心しますね。
アメリカに1年いた姪っ子は学期ごとにシラミチェックがあったし、スイスで子供時代を過ごした子はシラミがいたら停学と言っていました。日本では保健室から「気を付けましょう」というお知らせが時々届きますが、個人では防ぐのは無理ですね。

さんのコメント...

hiyocoさん
えっ、蚤を見たことがない!うそぉ。以前猫を飼っていたとき、フロントラインがありませんでした。基本室内だけで飼っていましたが蚤だらけ、一週間に一度くらいぎゃぁぎゃぁ騒ぐ猫をお風呂に入れて、首から下をお湯に10分くらい浸けていると、蚤が離れるので、つまんで用意しておいた熱湯に入れました。100匹くらい取っても、首から上に逃げるのがいるのか、畳の部屋に棲みついているのか、また次のお風呂で大量捕獲。畳の部屋では蚤がピョンピョンしていて、猫も私もひどい目に遭いました。ときおり、猫を連れて出勤して、家でバルサンを焚きましたが効果はありませんでした(笑)。
息子たちがタイのインターナショナルスクールに行っていたとき、よく「虱に注意」の連絡が届きました。インド人のシーク教徒の子どもたちは、宗教上の理由で髪を切ってはいけないので、どうしてもわいてしまうようでした。田舎に行ったら虱だらけの子もいて、大して気にしませんでしたが(笑)。

昭ちゃん さんのコメント...

 どうしても昔話になってしまいごめんなさい。
昭和10年の六本木写真(昭和の東京・石川光陽著)に
同級生の家がちょっと写っています。
 彼女の家は有名な「竹皮問屋」で
当時肉屋は竹の皮(竹の子の皮)に包み端をサーと裂けば
紐になりますからね、魚屋は経木を丸めて切身を、、、
全てを扱う問屋です。
有名なので親交のあった吉村〇さんの記憶にもあるそうです。
 東南アジヤはいかがでしょうか、
今はどこもビニール袋ですよね。(笑い)


 


さんのコメント...

昭ちゃん
東南アジアにはバナナの葉という便利なものがありました。包んで蒸す、包んで焼く、包んで発酵させる、包んで茹でる。そんなことにも使えるし、風呂敷替わり、お皿替わり、でもすっかりビニールの袋にお株を奪われていますよ。川に投げ捨てたりするので、どこもビニールゴミだらけです。
1980年頃のタイでは、ビンジュースを買うと小さなビニール袋に移して、ストローを差し込んで、輪ゴムでぶら下げられるようにしてくれました。でもビンジュースは缶ジュースになり、紙パックになり、そんな光景も見られなくなっているんじゃないかしら?その当時から、買ったものはビニール袋に入れてくれました。