お正月に、益子の古本+古道具のお店内町工場で、みやこ染のビンを見つけました。
手持ちの、左端のビンと同じです。右端は青花液のビンです。
ほかにもみやこ染のビンがあると見せていただいたのは、ハイドロコンク、やはり桂屋が発売元になっている色抜きのための化学薬品です。
濃い色の着物を薄い色に染めなおしたいとき、まずこれで処理しました。色抜きしたい布を切り取って、色が抜けるかどうか試してから本番に取り掛かるようにとの説明書きがついていますが、濃い色の着物を薄い色に染め変えようなんて、今では何とも考えられないことです。
またハイドロコンクは、スレン染料には還元剤として用いると書いてあります。
スレン染めとは、アルカリ性の染料を布や糸に染み込ませ、空気中に広げて酸化させると発色し、固着するという、昔から馴染みのある「藍染め」と同じ原理の染め方です。
内町工場の店主Sさんのお話では、ハイドロコンクと次の白元の出どころは藍染をしていた方とのこと、藍染めのときに還元剤として使っていたのでしょうか。
「蛍光染料 白元」は、白いシーツ、ワイシャツ、ハンカチなどの漂白剤です。
1953年に蛍光染料「白元」が看板商品となり、株式会社白元は以後、「パラゾール」、「ノンスメル」、「ホッカイロ」、「アイスノン」など次々と、名前を聞いたことのあるヒット商品を出しましたが、やがて社運が傾きました。
民事再生スポンサーとして「アース製薬」が名乗りを上げ、2014年に「白元アース株式会社」を立ち上げて今日に至っています。
白元の箱に入っているセルロイドの匙が、何とも素敵です。
白元はラベルをぐるっと巻いてビンの胴は隠されていますが、底に「白元」のエンボスがあります。
4 件のコメント:
春姐さん解説をボチボチ来週送れるとおもいます。
昭ちゃん
炭焼きの話ですね。楽しみにしています(^^♪
昨年、ダッチオーブンで料理をつくる人たちが来たとき、久しぶりに炭を使いました。ご近所のGさんが焼かれた炭でした。でも日常的には使えません。
かつては、炭なしの生活はありませんでしたね。
姐さん昭和30年に入ると旅館などがプロパンの使用が、
ガスが重いので事故も多くありました。
プロパンのハイヤーも登場しましたね。
昭ちゃん
プロパンのハイヤー?ありましたね。昭ちゃんと同世代ではありませんが、知っています(笑)。
コメントを投稿