無色のトンボ染料のビンを手に入れてからしばらくして、色つきガラスのトンボ染料のビンも手に入れていました。
無色のビンより気泡が多いとは思っていましたが、陽刻も同じビンだと思って、そこいらに転がしていました。
ところが改めて手に取って見ると、エンボスが違っていました。透明のビンはトンボのマークの下に、「最高級家庭染」とありましたが、青いビンにはマークの横に「トンボ印」、下に「家庭染料」とエンボスがあります。
そして反対側には、「MORIRIN K.K.」とあります。
maicaさんのブログを見返すと、maicaさんの持っているトンボ染料のビンにやはりMORIRIN K.K.のエンボスがあり、この染料は愛知県にあるモリリン株式会社という繊維専門商社製であろうと書いてありました。
モリリンの会社紹介を見ると、創業350年以上、綿の仲買および綿糸、綿織物の販売で起業したのだそうです。繊維つながりでモリリンが昭和の家庭染料全盛だったころに、家庭染料をつくったのでしょうか?
愛知県には三河木綿という特産物がありましたが、モリリン(の前身)はそれを背景に設立されたものに違いありません。約400年前、木綿が日本で栽培される前は、木綿は中国からの輸入品で高級品、庶民の衣服は麻やイラクサなどの繊維でつくられていました。
実は昨年12月に、モリリンのHPのお問い合わせ欄からトンボ染料について問い合わせてみました。
と、暮に電話をいただき、たぶん弊社のものと思われるが、知る人も少なく写真を送ってもらえればということで、写真を送りました。そして、そのままお正月に突入、お返事をいただくまで待っていようかとも思ったのですが、時間はかかりそう、家庭染料をつくっていた時代を知る人がいるかどうか、知っている人がいたらよいのだけれど、面白い展開があったら、また書きたいと思います。
モリリンという名前の由来にも興味津々です。電話をくださった方は、「森さん」ではありませんでした。
6 件のコメント:
こんばんは。
この当時のガラス壜は、型にはめて作っているとしても、一点一点気泡の位置やガラスの厚みか違っていて、まるで茶の湯のお茶碗のような趣きがありますね。
モリリン。かわいい名前の会社ですね(笑)。
沿革を見ると、森林右衛門(もり りんうえもん)さんに由来しているようですよ。男性の名前だった!
かねぽんさん
そうそう、今は気泡が入ったものは不良品として取り除かれるのでしょうけれど、気にしなければなんでもないし、かえって趣があります。
息子が、今の若いお母さんたちはみんな平等という教育を受けた。だから「赤ん坊のためになんで私が辛い思いをするの。赤ん坊と私は平等じゃないの」と追い詰められるけれど、みんな平等じゃないと思えば、一度に楽になるのにと言っていました。
ガラスも似ているかな?それぞれに同じでなくていい。そんなゆるやかな社会が、いつかまた来るでしょうか?
hiyocoさん
そこまで調べられなかったです。でも、森林太郎なんて名前じゃないかと想像していました。森林右衛門だったんだ(笑)!!!
「モ」にアクセントがあるとかわゆくなってしまうけれど、たぶんきりっと「最初のリ」にアクセントがあったのでしょうね。
男性の名前って(笑)、マリリンを想像した?
明けましておめでとうございます。
春さんすごい。モリリンに問合わせたんですね!
返答が気になるな~。資料が残っているといいですね♪
maicaさん
明けましておめでとうございます。
長くモリリンに気がついてなくて(よく見てない)、気がついて大発見と思って、maicaさんのブログを見たら、ちゃんと発見されていました(笑)。
でも、会社が見つかるなんてけっこう珍しい。返事を私も待っていますが、メールを教えてくれたので写真を送ったのに、それからまた電話があって、「写真はどうした?」と言われたので、ちゃんと見てくれるかどうか、ちょっと心配しています。
うやむやになっていませんように。
ところで、maicaさんのところには、染料ビンがたくさん集まってますね(^^♪
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