2023年5月18日木曜日

招かれた招き猫

先日、我が家に初めていらしたSさんを、二階の展示室にご案内したら、
「矢じりもありますか?」
とたずねられました。


「いえ、矢じりは持っていませんが、化石ならあります。ほら、サメの歯の化石です」
と、サメの歯をお見せしました。化石と矢じりと、何か関係があるとでも?

ところで昨日、掃除をしていて、かわいい犬のついた箱を見つけ、動かすついでに中を見てみました。


「あれっ」
矢じりが入っていました。


「なんだ、矢じりがあった」
サメの歯の化石はガラスのシャーレに入れているのでいつも目につきますが、紙の箱やブリキの缶など、中が見えないものに入れておいたものは、すぐ存在を忘れてしまいます。


矢じりと一緒に箱に入っていた象牙だか骨だかをひょうたん形に彫ったものを手に取ると、中に何かが入っている感触がありました。
「えっ、これ開くのかな?」
ひょうたんの高さは2.5センチです。


ねじってみたら簡単に開きました。
そして中から出てきたのは、高さが7ミリほどのものでした。


虫メガネを取り出してよく見ると、招き猫に見えました。
「ひょうたんから招き猫!」
曲がりなりにも招き猫コレクターである私のところに、招き猫が勝手にやって来ていたなんて、招き猫を招いている招き猫のご利益にほかなりません。


いやいや、驚いてしまいました。







 

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