先日、ギャラリーKEIANで、ホタル籠を買いました。福島県でつくられたものだそうです。
素材は麦わらだとは思われますが、艶はありません。コムギは折れやすいのでオオムギかカラスムギが適しています。カラスムギでしょうか?
四角い方が底で、尖った方に口があります。
『作ろう草玩具』(佐藤邦昭著、築地書館、2004年)に乗っているホタル籠はまったく違うもの、
四角い形をしています。
でも同じ本に「手かご」のつくり方が載っていて、それはこのホタル籠と同じつくり方です。
この編み方、もとはヨーロッパから来たのでしょうか?
かつての織りもの友だちだったEさんのお家には、素晴らしい麦わら細工がありました。
2つを組み合わせにしてリースにしてあるようですが、美しい!!!
麦わらは持っていますが、こんな美しいものをつくれる気は、全くしません。Eさんが行ったことがある地域で、こんな美しい麦わら細工をつくれるのは、北欧かドイツだと思われます。
麦わらは穂のついている一番上の節だけ使います。短い茎ですが、一つの茎に次の茎を差し込みながら継ぎ足して編んでいきます。
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日本玩具博物館のブログより |
日本玩具博物館で、開かれた麦わら細工の伝承会でつくられた、播磨地域のホタル籠です。地域によっていろいろなホタル籠がつくられました。
追記:
Eさんの家で拝見した麦わら細工はドイツではなく、イギリスのサーフォーク州の伝統的なデザインの、馬蹄と馬車の御者の鞭を表したものであると、『世界のかご文化図鑑』(ブライアン・センテンス著、福井正子訳、東林書店、2002年)に載っていました。
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『世界のかご文化図鑑』より |
しかし、本に載っていたものより、Eさんの持っていらっしゃったものの方が数倍素敵でした。
Eさんは一昨年秋に亡くなられました。遺された原毛をいただきに訪問したときに、居間に飾られていた麦わら細工でした。
Eさんは一昨年秋に亡くなられました。遺された原毛をいただきに訪問したときに、居間に飾られていた麦わら細工でした。
2 件のコメント:
とてもしっかりしたホタル籠ですね。うちのヤワヤワなのとは全然違います(笑)。
hiyocoさん
KEIANはよくは知らないけれど、籠を扱っているというのではなく籠に関する特別展示やイベント、トークショーを行っているようなところなのですが、少しだけ籠が置いてあって、その中にホタル籠があったのですが、目が釘づけでした(笑)。
雑にできているのでもなく、かといって繊細過ぎない、いい塩梅の籠でした(^^♪
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