2020年8月1日土曜日

名字


今日は八月一日です。久しぶりに朝から青空です。

八月一日といえば、かつて、朝日新聞に八月一日(ほづみ)記者がいらっしゃいました。記者名入りの記事を見るたびに、「へぇぇ!」と思ったものでした。
八月一日さんの下のお名前は何だったか、ネットで調べてみても、朝日新聞、八月一日と検索すれば、過去の8月1日の記事が出てくるばかりです。
八月一日をほづみと読むのは、旧暦八月一日のころ、穂を摘むことに由来しています。
日にちの名字ではほかに、四月一日さんがいらっしゃいます。こちらは、わたぬきさんと読みますが、四月一日ころに、綿入れの着物から綿を抜いて袷(あわせ)にするということが由来のようです。

これまで、知人友人に、字を見ただけでは読めない名字の方が何人かいらっしゃいました。忽滑谷(ぬかりや)さん、波々伯部(ほほかべ)さん、九十九(つくも)さんなどです。波々伯部さんは、長さんと結婚されたので、名字の長さが4分の1になりました。



母の旧姓は角田でした。「すみだ」と読むのですが、初対面ではほぼすみだとは読んでもらえず、「かくた」とか「つのだ」と呼ばれて嫌だったと言っていました。
母の実家が「すみだ」と知っているはずの夫さえ、叔父のことを「かくた」さんなどと言っているくらいですから、呼ぶ方も「何だったかなぁ」と考えているうちに、頭の中でごちゃごちゃしてしまうのでしょう。

高田や中田などは、「たかだ」「なかだ」と濁って読む人と、「たかた」「なかた」と濁らないで読む人がいます。
どちらかと言えば、九州や四国など、西の方の人が濁らないで読みます。
私たちのよく知っている、下関出身の高田くん、夫が毎回「たかだくん」と呼ぶと、高田くんは、そのつど「たかたです」と言い直します。これが、何十年も続いているのだから、どうなっているのかと思います。

広島に住む友人の錦織(にしきおり)さんに、
「にしきおりさんと、にしこりさんはどう違うのですか?」
と訊いたことがありました。
「ルーツは同じだよ。朝鮮半島から山陰に着いて、あっちに行ったのがにしきおり、こっちに行ったのがにしこり、そっちへ行ったのがにしこうりになったんだよ」
と手ぶりを交えて答えてくれました。

羽生さんも、はぶさんと読んだり、はにゅうさんと呼んだりします。
はぶさんと読むのは、種子島や屋久島に多く、はにゅうさんは宮城県に多いらしいのですが、どちらも大元では、埴輪などをつくる土の「埴」が関係しているようです。埴の採れるところ「埴生」を、「はに・ふ」と読み、それが「はぶ」や「はにゅう」になったということだそうです。
どちらも、長い歴史を背負った名字であることがわかります。

日本の名字は、山、川、谷、林、森など自然を取り入れた名字がたくさんあるのが特徴で、約30万種あります。もちろん、「たかた」「たかだ」は一つの名字としてです。
ところが、日本のたくさんの名字のルーツである韓国には、286種しか名字はなくて、しかも五大姓で過半数を占めています。
面白いことだと思います。






6 件のコメント:

昭ちゃん さんのコメント...

 小学校時代親友に金君が私は正確にキムと呼んでいました
これは多い苗字ですがどこどこのキムで区別するとか、
昭和15年? 昭ちゃん日本人になったよ」つと真っ先に
山をつけました。苗字の話で思い出しました。



さんのコメント...

昭ちゃん
キムさんは最大数の名字ですが、家系図が同じ系列だと結婚できませんでした。だからキムさんとキムさんが出逢うと、好きになる前にお互いの家系図を確かめなくてはなりませんでした。何十代前でも関係があれば結婚できませんでした。今は、少しは緩んでいると聞きましたが。
日本だと、従妹同士で結婚する例さえありましたね。私の友人も従妹同士で結婚していました。

昭ちゃん さんのコメント...

姐さん日本は島国だから儒教も日本なりに解釈していますね、
従弟同志の結婚などぶったまげるバイ 本貫が大事です。 
 目上の人を敬うのが儒教の基礎で席順も大事、
日本ならまあいいかです。 

さんのコメント...

昭ちゃん
そうですね。島国は、つめは甘いです。屈折もしてますしね(笑)。
ご先祖さまも、まったくたどれないです。ご先祖がいて、私がいるわけですが。

昭ちゃん さんのコメント...

面白い話を、
炭鉱時代「秦・はた」さんが二人とも秦の始皇帝の流れと、、、、
私は朝鮮の古語の「パタ」は海を表現するので渡来人は確かですが
始皇帝まではっと、笑って茶わんを落としませんでした。
 もし本当だったら私は打ち首ですからね。

さんのコメント...

昭ちゃん
八月一日さんの話をしたかったのに、朝鮮由来の名字で盛り上がっていますね(^^♪
私の知人にも秦さんがいますよ。やんごとないお名前ですね。