2010年5月18日火曜日
もち米入れ 底が四角い形のもの
蒸したもち米入れ、クラティップ・カーオには、下を四角く編んで木の足をつけ、浅い蓋を被せる形のものがあります。
これは、一人用の、小さな、おもちゃみたいな籠ですが、編み目がみごとに揃っています。
ラタンを使わず、全部竹だけで編んでいますが、蓋の、補強のための竹棒をとめてある細工もきれいだし、補強のためか蓋に回したひごも、さりげないけれど、きれいです。
もうひとつ驚かされるのは、縁がこんなにすっきりしているのに、籠の方は、全部が二重になっていることです。いったい、どこから編みはじめて、どこで終わったというのでしょうか。
蓋の方は、縁だけが太く二重になっていて、上は一重です。一重のところから、ちょっと光が透けているのが見えます。
これは、籠師さんではなくて、農家のおじちゃん(籠師さんも農家のおじちゃんであることが多いのですが)が、自分でつくって使っていたのを、いただいたものです。
蓋はがたつくし、編み目もなんか崩れていますが、そこがいい味です。
蓋を取ると、内籠の編み目の大きいこと、大きいこと。
見えないところは急いじゃったという感じですが、ご飯のたびに開けて見るものですから、もう少し気を使った方がよかったかもしれません。というのは、つくらない人の意見です。
これも、あんまり上手とは言えない、全体にゆがんでいます。
この籠は、身も蓋も、完全に二重になっています。二重になっている籠は、たいてい、見えない内側は外側より幅の広い竹で編んでいますが、この籠も外側よりちょっと太目の竹で編んでいます。
もち米入れには、二重になっているものがたくさんありますが、何故なのでしょうか?
編むときは、内側を編んでおいてから、外側を被せていくのでしょうか?
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