没薬(もつやく)を焚く、ソマリアの素焼きの香炉です。
没薬はミルラの木の幹を傷つけ、出てきた樹脂が空気に触れた固まったもので、古来から、乳香と並び珍重されてきました。
香炉は素焼きですが、いい色をしています。欠けているところは、素焼きらしい明るい色をしていますので、表面をいぶしてあるのでしょうか。それともなにかの樹脂を塗ってあるのかもしれません。
底は二重になっていて、三ヶ所に穴が切ってあります。
昔は金と同等な値段で取引された没薬ですが、最上質のもの以外は、そこいらの市場で安く買えます。
もっとも、ソマリアは長い間無政府状態が続いていますので、今人々の生活がどうなっているのか、うかがい知ることができませんが。
没薬は焚くといい香りがしますが、これだけしかないので、まだ試したことはありません。
裏返すと、こんな模様がついています。
昔々の、夫のお土産でした。
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