古道具と古本を商っているお店、「内町工場」に、籠いっぱいに盛った、小さなブリキの笛がありました。
手に取ると、からから音がします。のぞいてみたら、モロコシの柄を細かく切ったようなものが入れてありました。
笛って、そういうものだったでしょうか?
吹いてみると、懐かしい、かすれた音がしました。
笛で思い出すのは学校の先生です。
とくに運動会の練習などの時は、先生たちはみんな首から、紐をつけた笛をぶら下げていて、頻繁に吹き鳴らしていました。
だから、ブリキの笛は先生の持つもの。とても遊びに使うなんてと、この形の笛で遊んだことはありません。
小学校のとき、担任だった女の先生が、白い開襟シャツに、紺サージのスカートのように見えてズボンになっている体操着を着て校庭に立っている姿を、久しぶりに目に浮かべました。
この笛は、一つ50円でした。
骨董市のおもちゃ骨董のさわださんでも、最低金額は100円です。
「二個で100円!」
というのはあっても、50円はありません。
学生時代に、友人二人と一緒に、あちこち郷土玩具や伝統工芸を巡る旅をしました。普通の家としか見えないのに、扉を開けたら色とりどりの土人形が土間いっぱいに並んでいて、心がときめいたた光景は、今でも鮮やかに思い出せます。
そんなとき、おずおずと一番小さい人形の値段を聞くと、たいてい50円でした。
なにか、50円というのも懐かしい値段でした。
7 件のコメント:
私の小学校時代の先生も金属の笛だった
ような記憶があります。でもこのブリキの笛とは形が違います。中に入っていたのはコルクだったと思います。
のらさん
ただ大きいだけじゃなくて、形が違う笛ですか?どんなんだろうなぁ?
あの笛は先生の持つものってイメージがあって、たぶん触ったこともなかったので、中にコルクとかキビの茎が入っているなんて知りませんでした。コルクが中で暴れて音が増幅されるのでしょうかね?
つくるのに簡単な機械はあったと思うのですが、手間がかかりそうな代物です。
フナコレタロです
アイロンに引き続き
このブリキの呼子と同じものを
2個100円で自分も買いました。
http://utinogarakuta.blog.fc2.com/blog-date-201306.html のブログナンバー37最後にあるおまけ写真のものです。
呼子の中を確認したところ、うちのもやはりキビ茎でした。
フナコレタロさん
笛と言わずに呼子と言うの、素敵ですね。フナコレタロさんのおまけ写真も見せていただきました。
ついでに、「呼子、捕具」で検索したら、長い形のものなどが出てきて、「ああ、のらさんが見たのはこんな形かもしれない」とも思いましたが、それではコルクの入る余地があるのかどうか、まだ謎のままです。
2個100円かぁ。結果は同じですが、なんとなく違うような(笑)。
フナコレタロさん
「サハリの匙」って何ですか?よかったら教えてください。
この匙は、お隣り韓国の昔のもの(高麗)らしいです。
サハリは合金の名前ですが。
匙の正確な素材は不詳です。
魚の尻尾というのかシビ形のかたちが優美で気に入っていますが。
現代の韓国の匙に比べ、実際に使うとなると勝手が悪そうです。
漢字が上手く変換できずすみません。
フナコレタロ
フナコレタロさん
ありがとうございました。たくさんの金属を混ぜ合わせたものなのですね。知りませんでした。
打ち出した匙、素敵な形です。匙部分が立ちあがっているから、口に入れるものだったら、スプーンレストが要らないし、薬匙だったら、汚れたりしない、置き場所を選ばない、よく考えた匙で、感心してしまいます。
平べったい匙、スッカラも大好きです。
ありがとうございました。
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