骨董市のまことさんの店先で、鵜飼のとき鵜を入れる鵜籠を見ました。
長良川の鵜飼いが開催される岐阜では、鵜籠のつくりては2010年には、石原文雄さんたった一人になっていました。
この危機的な状況を何とかしたいと、岐阜森林アカデミーの久津輪雅さんなどが石原さんに技術を伝えてくれるよう懇願し、教員、卒業生、学生など数人が、石原さんから鵜籠づくりを一から学びました。
学んだ人のうち、鬼頭伸一さんがやっと鵜籠の形に編むことができるようになった頃、石原さんは体調を崩されて引退、なんとか綱渡り状態で、籠づくりの技術がつながったという、あの、鵜を入れる籠です。
鵜舟もそうやって、久津輪さんたちの努力で技術が伝わったのではなかったかしら、ブログに書いたはずと調べてみましたが、見つかりませんでした。
鵜籠の写真を見ているだけではわかりませんでしたが、中が二つに分かれています。鵜を2匹入れていたのです。
細い竹ひごで、粗く編んだ大きな籠をつくり、鵜を入れて舟に乗せても壊れない頑丈な籠にするには、見えないところに工夫があるのだと思いますが、とても軽やかです。
底に十字に入れている竹の留め方が素敵、見とれてしまいました。
2 件のコメント:
底の補強の竹は縦に差し込んで90度回転させるのでしょうか?凝ってますね。
hiyocoさん
そうでしょうね。
軽くて丈夫につくる工夫が随所に見られるようで、緯ひごと底ひごは2本どり、斜めは1本どりにしてあります。
写真を撮ってないのですが、持ち手は綿の綱を綯って太くしていて、なかなかきれいでした。
新品の籠が骨董市に並ぶというのが不思議ですが、どなたか鵜飼をしない人が持っていらっしゃったのでしょう。
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