今年、山には夏だというのに茶色が目立ちます。
クヌギ、コナラなどが「ナラ枯れ」になって立ち枯れているのです。カシノナガキクイムシ(カシナガ)が媒介するナラ菌によって、木が水を吸い上げることができなくなり、瞬く間に(一説では2週間ほど)枯れてしまいます。つまり、カシノナガキクイムシが媒介しているナラ菌という病原菌による樹木の伝染病にかかっているのです。
ナラ枯れは、日本海側を中心として1970年代からゆっくりと拡大し、2000年代に入ると加速度的な勢いで、太平洋側にも拡がっていきました。特に2010年には、広範に拡がり全国で被害が急増しました。茨城県では2020年に初めてナラ枯れが確認されたそうですが、私は今年まで気づきませんでした。八郷にはなかったのかもしれません。
対策は、ナラ菌の伝播を断つことですが、容易ではありません。木から木へとうつるからです。
我が家の裏山の滝までは1キロほど、その道沿いにも、ナラ枯れのクヌギやコナラを見かけます。
ナラ枯れた木の足元には白い粉が、そして大量の落ち葉が目立ちます。
これもナラ枯れた木の根元です。
見渡すと、そこここにナラ枯れた木が目に入ります。
人間の間に新型コロナの病原菌が拡がったように、ナラ、シイ、カシなどに伝染病のナラ菌が拡がっているのです。
我が家への道をつくるとき残した大きなクヌギの木、ナラ枯れに罹らないことを祈るばかりです。
そうそう、クマの食べものが減少してしまうことも指摘もされています。
4 件のコメント:
おはようございます。
こちらでは被害のほとんどがミズナラで、コナラやクヌギはあまり影響を受けてません。
ミズナラの大木は全て枯れ、若木だけしか残っていません。
かねぽんさん
ナラ枯れは山形県の方がずっと前からなので、影響は深刻とお察ししたします。
そうですか、ミズナラの大木が枯れてしまっていますか。美しい木なのに残念です。
ミズナラの南限は日光あたりか、この辺りには生えていません。そして、コナラ、クヌギのどちらがより被害を大きく受けているか、私は把握してはいませんが、どんどん被害が拡がっている感じは受けます。
松枯れの次がナラ枯れ。クリは以前から枯れやすく、日本の木はいったいどうなるのか?
手入れ(というか大木を伐採)しなかったのが問題だったのか、地球温暖化が原因か、人知でなんとかできればいいのですけれど。
昨日、まさに八郷の山々をみて、『あれ?まさか、まだ紅葉じゃないよね?まさかナラ枯れ?』と話していたところです。つくばの公園でもナラ枯れを見るようになりました。どんどん広がっているようです。
私の知る限り、昨年から既に枯れている公園の木ですが、放置されいます。伐採が追いつかないようです。
公園の木などは、市役所に通報するのですが、市役所の答えは決まって『その件については把握しています』とのことです。市では倒木の事故を減らすための伐採が優先で、いますぐ人間に被害のあるものは後送り。
ナラ枯れに効果のある薬剤が開発されて、薬屋が万々歳となるのでしょうか・・・
そういうことを言いながら、昨日、みかんについてしまったハモグリガの退治のために薬を噴霧してきました。効果は絶大です・・・。ブルーベリーは、ちょっと目を離していたからか、鳥に食べつくされてしまいました。引っ越ししたら、鳥と戦い、虫とも戦うかもって思いました。
afさん
ひどくやられていますが、9月になると収まるようです。もっとも収まったからといって、問題は来年に持ち越されることでしょう。
こちらは市長さん(市長さんになる前からのお友達)に連絡して、近々お会いしますが、会ったらどうかなるとは思えません(笑)。
ブルーベリーは落ちてしまうということもありますよ。ネットで対応している人もいます。我が家のブルーベリーは日陰で、ほとんど生りませんが、Mちゃんちのをいただいています(^^♪
コメントを投稿